学生×地元企業

森川ゲージ製作所

Interview

2021.08.05

株式会社森川ゲージ製作所 代表取締役社長 森川 正英さん(前列中央)  香川高等専門学校 機械工学科 准教授 高橋 洋一さん(後列右端)  4年 山上 雄大さん(後列左端) 3年 柏山 侑輝さん(前列右端)、  高尾 晃平さん(前列左端)、田村 公さん(後列左から2番目)  1年 八木田 翔侶さん(後列右から2番目)

株式会社森川ゲージ製作所 代表取締役社長 森川 正英さん(前列中央)

香川高等専門学校 機械工学科 准教授 高橋 洋一さん(後列右端)

4年 山上 雄大さん(後列左端) 3年 柏山 侑輝さん(前列右端)、

高尾 晃平さん(前列左端)、田村 公さん(後列左から2番目)

1年 八木田 翔侶さん(後列右から2番目)

このコーナーでは、香川県内の学生が地元企業を取材し、その魅力に迫ります。
7月のある日の放課後、香川高等専門学校の学生たちが、森川ゲージ製作所(三木町)を訪れました。部品の仕上がりサイズを検査する「ゲージ」をはじめ、建設機械やクレーンの油圧機器、船舶用エンジン部品、食品加工機械などを製造する同社は、最新の機械・技術と職人の手仕事のどちらも大切にしています。

15時30分 本社事務所を訪問

まず、森川ゲージ製作所ではどんな仕事をしているかの説明から。学生たちは、興味津々といった様子で森川さんの話に耳を傾け、展示された部品を見つめます。どれも、高精度が要求されるものばかり。森川さんは「社員55人、売上8億円ほどの小さな会社です。でも、うちにしかできないものづくりがあり、10年後には売上30億円、新規株式上場を本気で考えています」と話します。同社に営業職はおらず、「良い評判は口コミでも広がります。『技術力』で成長していきたい」と考えているそうです。

16時00分 工場見学①

本社から工場に移動し、「協働ロボット」の作業の様子を見学します。協働ロボットは、人の代わりに自動運転で部品を運び、加工します。香川県内で導入している企業は珍しいそう。ロボットの説明を担当した北條博崇さんも、高専の卒業生。「学生たちに、ロボットに実際触ってみてほしいと思って準備しました。地元のものづくり企業に興味を持つ人が増えたらうれしいですね」と話します。

16時30分 工場見学②加工体験

次は「金属やすり」での加工体験。森川ゲージ製作所では、希望する社員は「技能検定」を受検できます。検定のうち「機械組み立て」の受検を控えた3人の職人さんが、学生にやすりの持ち方や体重のかけ方などをアドバイスしてくれました。金属にやすりをかけた後は、平らになっているかを確認します。学生は「授業でもやったことがあるけれど、どうしても削った面が斜めになってしまって難しい」と話していました。

17時00分 ものづくりの現場で学んだもの

本社に戻って、学生から「今のうちにどんなことを習慣づけたらいいですか」という質問が出ました。森川さんは「仕事で差がつくのは、能力よりも日々の姿勢です。学生のうちに基礎を学んでほしい。具体的な目標が決まっていなければ、目の前のこと一つ一つに一生懸命に取り組んでみてください」と答えてくれました。

最後に、学生を代表して4年の山上さんが「実際の仕事の現場を見せていただき、勉強になることが多かったです。人の手でしかできないことがあると知れたのも、貴重な経験だと思いました」とお礼を言って、今回の取材は終了しました。
「最新の機械設備と、職人さんの技術力の高さに驚きました」と学生たち。森川さんは「先の見えない時代だからこそ、自分に実力があれば、どんな環境にも対応できる」と、仕事にかける熱い思いを話してくれました。学生たちもその思いを受け止め、話を聞く様子は真剣そのもの。ここ香川では、未来の芽吹きに向けて、ものづくりの「種」が育っているようです。

株式会社森川ゲージ製作所

設立
1955年
社員数
54名(男性48名、女性6名)
所在地
[本社・工場]〒761-0613
木田郡三木町上高岡432
[第2工場]〒761-0612
木田郡三木町氷上620
代表電話番号
087-898-1151
事業概要
精密機器、油圧・空圧・水圧機器、舶用エンジン機器

食品加工機械、セラミックス製品の設計・製造・販売
資本金
2,400万円
地図
URL
http://www.mg-w.co.jp/
確認日
2021.08.27

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ