一人一人と向き合う指導で
医師への夢を応援

高松高等予備校「個別医進プレップ」コース長 髙橋 司(たかはし・さとる)さん

Interview

2024.08.15

医師を志し医学部医学科に合格したいが、今の学力では難しい─。そんな受験生向けのコース「個別医進プレップ」が、今春から高松高等予備校2号館で始まっている。国公私立大学医学部医学科に191人合格(2024年度入試)の実績を持つ同校のノウハウを生かしつつ、生徒一人一人の習熟度を把握したきめ細かい個別指導が特長。髙橋さんは「医学科合格は通過点に過ぎず、本当の勉強は大学に入ってから始まるものです。私たちは『医師ならどう考え行動するか』を常に生徒たちに問いかけ、体力や人間性も含めた医師としてのベースを育む指導を徹底しています」と強調する。

初年度の今年は、高校教師経験者を含む教職員7人と中四国・関西圏出身の1~3浪生19人でスタート。入学時には保護者を交えた面接を実施し、医学科進学に対する決意を確認した。「医師を目指したいという本人の思いが最も重要です」と髙橋さん。やる気はあるけれど学力的には本校の授業レベルに満たず、個別指導によるバックアップが必要な医学科志望者を主な対象とし、全寮制で生活全般を通じてモチベーション向上を図る。医学科に特化した予備校は他にもあるが、同校は入学時の学費以外不要、どれだけ個別指導を受けても追加費用が発生せずリーズナブルであることも特長の一つだ。

授業はすべて少人数制。週6日・8時から16時まで7コマの授業の後、寮でも毎日3時間ほどの学習時間がある。各教員がチューターとして生徒3~4人を担当し、「わからないことをわからないままにしない」「どんな些細なことでも質問する」よう徹底。予備校でも寮でも個別に質問できる時間を設けることで、一人一人の理解度やレベルを踏まえた指導につなげている。「できない・嫌いと思うからできないんだ、頭にふたをするな、と生徒によく言うんです」と語る髙橋さんも指導教員の1人。「わからないことを気軽に質問できる環境が当コースの強み。手取り足取りわかるまで教えます。さらに一人一人と丁寧に向き合い、教員間で情報を共有しているため、その子の得意不得意や学習進度を把握した上で指導に当たれます。大切なのは彼らのやる気を刺激すること、どんな生徒でもハートに火がついたら伸びますよ!」

開講から4カ月が過ぎ、当初は自分から質問に来ることができなかった生徒も今ではすっかり積極的になった。医学科合格には高い偏差値が求められハードルは依然高いが、本校生も含めた校内実施のテストで上位の成績を残す生徒も現れ、教員側も「どこまで伸びるか楽しみ」と成長を実感している。

同コースでは、毎週火曜に面接や小論文などの指導、木曜は医師・医学科関係者や同校出身者らを招いての教養講座や討論会、哲学対話なども組み込んで、受験勉強にとどまらない「人の話を聞く力」「自分で考える力」も育む。「私たちは単なる受験対策ではなく『医師になる人』を育てているつもりです。朝から晩まで勉強で大変だと思うかもしれませんが、医師になったらもっと大変で、長時間に及ぶ手術をこなす体力も必要になります。医師という仕事に対する心構えも含めて学びを深めさせ、彼らの夢の実現をサポートし、人の役に立つ人材を世に送り出すのが私たちの仕事だと思っています」と髙橋さん。まずは今年の生徒の合格を目指しつつ、来年以降についても「細部まで目の届く体制を維持しながら拡大も考えたい」と意欲的だ。

戸塚 愛野

学校法人 村上学園 高松高等予備校 2号館

住所
香川県高松市観光町545-3
代表電話番号
087-862-1015
地図
URL
https://takayobi.com/examinee/course05.php
確認日
2024.08.15

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