対面とオンライン

防災士 高橋 真里

column

2023.05.04

今年は久しぶりに桜の下で花見を楽しまれた方も多かったのではないでしょうか? 改めて、自由に息ができる生活の豊かさを感じられることに感謝している日々です。

外に出ると、視覚で花を愛でて、聴覚で楽しい雰囲気を感じ、嗅覚で新鮮な空気を味わい、触覚で春の少し肌寒い陽気を感じながら味覚を楽しむ。こんな楽しい文化が4年間もお預けだったなんて、悲しい限りです。

新しい感染症が流行り始めたあの春には、恐怖が先行して外に出る事すら控えてしまっていました。いろいろと制約が多い生活でしたが、よい変化もたくさんありました。オンライン会議ツールの普及で、遠く離れた人とも気軽に顔を見ながら会話をできるようになりました。我が家も、「オンラインお祥月」を実施しました。久しぶりに見る親戚の顔が笑顔だったことにホッとした記憶があります。災害時にも、インターネットが使えるようであれば、声だけでなく映像でお互いの顔を確認できるのは大きな安心につながります。とはいえ、どうやって使えばいいのか分からない…と言う方も多いはず。何事も普段から試しておかないと、いざという時に急に使ってみようとするとなかなかうまく使えないものです。

まずは普段使っているSNSツール(例えばLINEやmessengerなど)の通話機能を使って、ビデオ通話をしてみてください。お友達と他愛もない話をしながらのお茶会や、夕飯支度時にお孫さんの宿題を見ながら子守り(もちろんオンラインで)なんていかがでしょう?若い子たちは達者ですから、逆に使い方を教えてくれるかもしれません。

お互いが違う場所でキャンプをしながら、オンラインで繋がるのも楽しいですよ。それぞれのお料理を見せ合ってチャット機能でレシピを共有してみたり、キャンプ道具の自慢大会をしてみたり。楽しそうじゃないですか?どうしてもキャンプに参加できないメンバーも、オンラインなら乾杯までには参加するから!とか。

お花見のような対面での交流は、人との触れ合いがあって温かくて楽しくて優しい時間を過ごせます。そこにイマドキをプラスして、情報発信・情報収集の手段を増やしてみてください。パソコンやタブレット、スマートフォンを使って、お互いの近況報告をしながら、藤棚や菖蒲畑、お勧めの新緑中継をして【癒しの共有】なんていかがでしょうか?

高橋 真里 | たかはし まり

1975年 さぬき市生まれ
1993年 津田高校 卒業
1997年 徳島文理大学音楽学部 卒業
2004年 台風16号高潮水害 高松水害ボランティアセンター運営
2006年 防災士養成講座受講
2011年 東日本大震災支援の日本赤十字社本社ボランティアセンター運営に関わる
2016年 香川大学学生を引率し、熊本地震ボランティア活動に参加
2017年 香川県多度津町水害 災害ボランティアセンター運営支援
2018年 西予市災害救援ボランティアセンター運営支援
    西予市・宇和島市支援活動
2019年 台風19号被災地支援(長野県長野市)
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高橋 真里 | たかはし まり

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