やっぱり身近なところから

防災士 髙橋真里

column

2021.04.15

先日、親子である取材を受けた際に娘が防災士として活動する私の姿を「かっこいい」と思ってくれていたことを知りました。

現在18歳の彼女は、小学6年生の時に防災士資格を取得。日常の中でも、自転車で転んでけがをしている人に寄り添ったり、体調不良の人がいた場合はすぐに行動したりできたそうです。将来は、困っている人を助けられる人になりたいと夢を話してくれます。親バカな話で申し訳ないのですが、嬉しかったです。娘は「いつの間にか見えないレールに乗せられた気がする」とも言っていますが……。

とはいえ私自身、防災の活動を始めたきっかけはおおげさなことではなく「子どもと家族を守りたい」という単純なことでした。防災=災害時の特別な活動というイメージがありますが、例えば交通事故の現場や急病人発生の場面に遭遇したとき、救急隊員さんに引き継ぐまで声掛けすることも“日常の安全を守る”という点では防災に通じます。

ただ、身近に活動している人がいたり、防災のことについて考える機会がないと、最初の一歩がなかなか踏み出せないと感じる人も多いのではないでしょうか。

娘の場合は、子ども連れで参加できる防災のイベント等に参加する、交通事故現場で応急手当をしているときに一緒にいた、といったことがありました。会話の中でも災害のことや防災のことが多く、自然と興味を持ってくれたようです。

香川県防災士会の活動テーマの一つに、防災についていかに身近に感じてもらうか、ということがあります。そのためには、気負わずに参加できるイベントや講習会を開催するといったことを地道に続けていくことが大切だと考えています。

GWには自宅のベランダで使う水の量を決めて、電気やガスを使わずカセットコンロで調理してみるなど、ライフラインが途絶した状態でどう食事の準備をするかを体験してみてください。

ふとしたきっかけで興味をもつ、興味をもったことを学びに行くという行動は楽しいことです。さらに、そこで同じ“趣味”の人と出会い一緒に何かできることは楽しいと思います。楽しんでいるあなたを見て、身近な人が興味をもつ。そういうきっかけを数多くつくっていきたいと思います。

高橋 真里 | たかはし まり

1975年 さぬき市生まれ
1993年 津田高校 卒業
1997年 徳島文理大学音楽学部 卒業
2004年 台風16号高潮水害 高松水害ボランティアセンター運営
2006年 防災士養成講座受講
2011年 東日本大震災支援の日本赤十字社本社ボランティアセンター運営に関わる
2016年 香川大学学生を引率し、熊本地震ボランティア活動に参加
2017年 香川県多度津町水害 災害ボランティアセンター運営支援
2018年 西予市災害救援ボランティアセンター運営支援
    西予市・宇和島市支援活動
2019年 台風19号被災地支援(長野県長野市)

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ