人を育ててくれる活動

防災士 高橋真里

column

2022.02.03

被災地の復旧・復興に欠かせない存在になっている災害ボランティアですが、皆さん参加したことはありますか?

災害が発生した場合、数日後に社会福祉協議会が中心になり災害ボランティアセンターが設置されます。ボランティアの募集範囲は、地元や県内限定の場合と全国から募集の場合があります。これは、被災地の状況により受け入れられるボランティアの人数に限りがあるためです。

活動を求められている現場に向かうルートに通行止めがあったり、迂回路で交通渋滞が発生する可能性が高かったり、駐車場を確保できない場合は、ボランティア募集に制限がかかります。ほかにも上下水道や宿泊施設が使えない等、外部から駆け付ける多数のボランティアを受け入れ、活動してもらうことが困難な状況である場合があることを知っておいてください。

外部から車で来るボランティア用の駐車場を確保でき、少し離れた場所からボランティアを活動場所に輸送できるような仕組みや仮設トイレが整備されると、地元限定から全国に募集範囲が広がる場合があります。

ボランティアに参加する場合は、被災地の負担にならないよう、受け入れ態勢が整っているかどうかをまず確認した上で、自分に何ができるのかを考えてみてください。近隣の災害で「力仕事は難しいけれど、何かお手伝いできる」人は、ボランティアセンターに相談してください。そこでは受付、資機材の管理、資料整理等、様々な活動内容があります。

遠方でのボランティアに不安がある場合は、「自分がそこへ行き、活動をするとしたら交通費や宿泊費などがいくらかかるか」などを計算して、その金額を災害ボランティアセンターに支援金として送るのも一つの方法です。飲み物等の差し入れもありがたいのですが、十分にそろっている場合もあります。

災害後はこまめに被災地と災害ボランティアセンターからの情報をチェックしておいてください。情報を集めて判断した上で、支援を求められた時には動けるように備えておいてください。

高橋 真里 | たかはし まり

1975年 さぬき市生まれ
1993年 津田高校 卒業
1997年 徳島文理大学音楽学部 卒業
2004年 台風16号高潮水害 高松水害ボランティアセンター運営
2006年 防災士養成講座受講
2011年 東日本大震災支援の日本赤十字社本社ボランティアセンター運営に関わる
2016年 香川大学学生を引率し、熊本地震ボランティア活動に参加
2017年 香川県多度津町水害 災害ボランティアセンター運営支援
2018年 西予市災害救援ボランティアセンター運営支援
    西予市・宇和島市支援活動
2019年 台風19号被災地支援(長野県長野市)
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高橋 真里 | たかはし まり

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