高い調査・検査技術と最新機器で
インフラや建物の安全を支える

ジャスト西日本

Tec✕Tec

2023.11.27

高度経済成長期に建設されたインフラの老朽化や災害対策の観点から、構造物の整備・保守、建物の強度を高める改修へのニーズが高まっている。その際には、構造物の“現状”を正確に把握する必要がある。

ジャスト西日本は橋梁、トンネル、港湾、マンションなどあらゆる構造物の検査・探査・調査・診断を行う。主な方法は構造物を壊すことなく状況を調べる「非破壊検査」。超音波、X線、電磁波レーダー、赤外線、ドローンなど様々な方法に対応できる機器がそろい、適切な方法で調査、結果を正確に読み取ることができる技術者たちが活躍している。

例えば橋の調査では、全体を丁寧に目視で確認し、
橋の規模や形状に合わせた方法で調査。鉄筋が腐食しているかなどのほか、コンクリートの強度や損傷を調べるために一部を採取してコンクリート試験を行う。古い構造物で図面が残っていない場合は、測量して図面を作成する。目視からコンクリート試験の手配、報告書作成まで一貫してできる事業者は少ないという。

調査は建設前の構造物から建設中、建設後の定期点検、改修時まで幅広い。問題があった時の対応はもちろん、不具合につながりそうな「予兆」についての調査にも対応。また、社員の資格取得を全面的にバックアップし、約100人の社員が合わせて1100を超える資格を取得。知識に裏打ちされた高度な検査技術が、暮らしの安全を支えている。

主にどんな調査に 携わっていますか。

調査診断部 係長 六車 雄仁さん(高松工芸高校出身)

調査診断部 係長
六車 雄仁さん(高松工芸高校出身)

【六車】橋や高速道路などのインフラからビル、マンションといった建物まで、幅広く担当しています。定期点検なのか、補修のための調査なのかによっても内容は変わりますが、やるべき調査について限られた時間の中、どの順序でどこを重点的に調べるべきかといったことをチームで考えながら進めていきます。

【惠原】主に建物のX線探査を担当しています。例えばエアコンを取り付ける場合、配管用の穴を開ける場所に鉄筋などの障害物はないか、強度に問題はないかといったことをX線で調査します。

業務を通してどんなことを 学んでいますか。

調査診断部 惠原 蓮さん(高松中央高校出身)

調査診断部
惠原 蓮さん(高松中央高校出身)

【惠原】コンクリートの厚さや密度といった条件だけではなく、周囲や自分たちの安全を第一に考えながら最も適切なX線の強さや範囲を算出することが難しいです。ほかにも、うまく撮影できない場合の対処法や撮影された画像を正確に読み取り判定する技術など、日々勉強しています。

【六車】珍しい形状の橋、見たことがない損傷など、現場では、経験したことがない案件にぶつかることもあります。入社したばかりの時は、構造物をつぶさに調査して正確に判定して報告書を作成することに必死でしたが、経験を積む中で「なぜこんな損傷ができたのか」と原因を考えられるようになりました。

挑戦してみたい資格は ありますか。

【惠原】今、扱っているX線について知識を深めたいと思い、エックス線作業主任者の資格に挑戦中です。

【六車】社長を筆頭に、取得が難しい資格を持っている先輩も多いので刺激を受けます。私も取りたい資格はいろいろあります。知識に裏付けされた検査技術は信頼につながる、資格は技術者の力になるという思いから会社では資格取得の費用を補助してくれるなどバックアップしてくれるので、技術系の学科を卒業していない人も安心して入社できる環境は整っていると思います。

高校の時にやっておいた方がいいこと

六車さん
どんな仕事もチームで取り組むことが多いと思います。だから会話は大事です。いろんな人と話をする機会をもってください。

惠原さん
社会人になると、自分で意識しないとなかなか時間は取れなくなります。後悔のないように高校時代には日々の時間を大切に。

◆キーワード


非破壊検査

構造物を壊すことなく、劣化の状態や損傷、欠陥を調査する検査技術のこと。高速道路、橋、ビル、マンション、地中に埋設された物まで対象物は多く、目視、X線、赤外線、電磁波レーダー、内視鏡など様々な方法がある。建設時の検査により構造物への信頼性が高まる、使用中の保守点検により構造物の安全性を高めるとともに長く有効に活用できるといった利点がある。

株式会社 ジャスト西日本

住所
香川県坂出市築港町1丁目8-8
代表電話番号
0877-46-7973
設立
1997年4月18日(株式会社ジャスト四国)
社員数
99 名(ジャスト西日本全体)
事業内容
鉄骨第三者検査、鉄筋継手部第三者検査、
コンクリート内部探査、地中埋設物探査、
建物調査、マンション診断 他
地図
URL
http://www.just-nishinihon.jp/
確認日
2024.07.18

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