先見の明を持って磨いた対応力で
資源リサイクルの未来を支える

光洋産業式会社

column

2025.01.30

かつて製塩業で栄えた坂出の沿岸部は、塩田の廃止とともに港湾工業のまちへと姿を変え、広大な塩田跡地には大きな工場群が誕生した。光洋産業も、そんな時代の流れの中で1969年に鉄リサイクル業を軸として創業。船舶やプラントの解体・撤去なども手掛けるようになり、瀬戸大橋の建設期は工事に伴うスクラップ需要で大忙しだったという。

代表取締役の香月一郎さんは創業者である父のもとで厳しく育てられ、子どもの頃から家業を手伝っていた。「以前は家業を継ぎたくなくて、自分の力で何かやりたいとばかり考えていました」。しかし大阪で大学生活を送っていた20代の頃、大規模な解体業者でアルバイトを経験し、印象は一変。「まさに男の世界、なんてかっこいいんだ!」と衝撃を受け、初めて前向きな気持ちで家業に向き合えるようになった。

スクラップ業は「在庫を保管できる広い場所」が重要だ。それを見越した同社は、早くから環境整備に取り組んできた。香月さんが入社した1999年以降、現在の社屋がある築港町の敷地をはじめとしてたびたび土地の購入・拡大を繰り返し、現在の総面積は約1万6600坪。岸壁を改修して大型船が着岸できる環境や、スクラップ処理を行える加工場を敷地内につくり、対応力は順調に向上。解体などの現場が少ない時期も安定して稼働できる体制を整えた。

「世の中にはチャンスがたくさんある、やるからには掴み取ろう」と意気込む香月さんは、2005年に社長に就任。積極的に事業を拡大し、資源リサイクルに関連する様々な需要にワンストップで応える柔軟な業態を確立した。取引先として縁があった他業種の企業をM&Aによりグループ化するなど、事業の多角化も進んでいる。その好例として、近年、スウェーデン製の特殊な耐摩耗鋼板「ハルドックス」を扱える技術を持つものづくり企業をグループに迎え、トラックやトレーラーなどの荷台・コンテナ製造も手掛けるようになった。もともとユーザーとして製品を愛用していた分、製品の魅力や資源リサイクル業とのシナジーの高さも熟知している。耐摩耗鋼加工技術の応用も視野に入れつつ、業界の課題解決への貢献を目指す。

光洋産業 株式会社

住所
香川県坂出市築港町2丁目7番12号
代表電話番号
0877-46-5899
設立
1969年11月11日
社員数
44人
事業内容
金属くず商(鉄・非鉄リサイクル、一般鋼材・中古機械の売買)、
解体工事(プラント設備、工場機械などの撤去工事)他
関連会社
光洋テック株式会社
株式会社トーワ・自工
地図
URL
https://www.koyo-recycle.co.jp/
確認日
2024.02.01

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