宮大工のDNAを受け継ぐ

株式会社菅組

column

2025.01.30

三豊第一病院

三豊第一病院

長い年月を生きた木と向き合い、寺や神社の造営などを行う宮大工が創業のルーツ。数々の現場で経験を重ねながら優れた大工たちを育ててきた。

そんな菅組の転換点の一つが地元にある「三豊第一病院」(現・三豊総合病院)の建設を手掛けたこと。鉄筋コンクリートが台頭し始める時代、地域でいち早く鉄筋の建造物にも目を向けた。「初めはまわりにも心配されてね。ただ、東京大学建築科出身の叔父のつながりで参加してくれた設計士さん、技術者として優れていた兄とその同窓生、何より社員さんたちが頑張ってくれたんです。当時の社長だった私の父の人間的な魅力もあったのかもしれません」と現会長・菅磯夫さんは振り返る。

機械化が進んでいない時代、手作業でコンクリートを練って、打つ。大変な苦労もあったが、1958年に完成した診療棟は現在にも通用するようなモダンな建物で、地元でも評判になったという。それを機に、鉄筋の建造物も数多く手掛けるようになった。

ただ、木造建築をやめることはなかった。「鉄筋の建造物が主流になり木造建築が減ってきた時代で、この先どうしようかと兄とともに悩んだこともあります。しかし、代々受け継いできた宮大工のDNAは消したくなかった」。大規模な公共施設をはじめゼネコンとしての実績を重ねるとともに、木造建築の技術も追求する。現在では、社内に一流の大工がいることが強みとなり「寺社建築なら菅組」ともいわれるようになった。「創業時に在籍した大工の孫やひ孫が入社して活躍する姿を見ると、木造を続けてよかったなと思います」と菅会長はいう。

現社長・菅徹夫さんは「大規模な建築と一般の住宅は区別されることも多いですが、建築という意味では同じ」と考えている。ゼネコンでありながら住宅にも力を入れているのも菅組の特徴だ。「規模の大小にかかわらず、建築は地域の風景をつくるものだと思っています」。

スクラップアンドビルドから、いいものを長く使う価値観へ。そんな時代に、建築会社としてどうあるべきか。地域の木材を使い、つくられた建物が住む人に愛され地域の風景となる。創業時のDNAを大切にしながら、讃岐に長く残る建物をつくっていく。

株式会社 菅組

住所
香川県三豊市仁尾町仁尾辛15-1
代表電話番号
0875-82-2441
設立
1909年10月5日創業
社員数
156名(技能者29名含む)(2024年10月現在)
事業内容
建築工事
(病院/社屋/工場/店舗/学校/文化施設/商業施設/社会福祉施設/社寺/住宅/リフォーム工事他)
土木工事・一級建築士事務所
不動産事業・古材事業
資本金
7500万円
地図
URL
http://www.suga-ac.co.jp/
確認日
2025.08.21

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