第7回香川県高校生探究発表会
香川型教育が育む 探究学習の土台づくり
2021、22年度には先進的な実践を行う「リーディングスクール」を指定し、モデルとなる取り組みを検証。23年度には「コネクティングスクール」として、その成果を他校へとつなげ、実践の幅を広げてきた。その中心に位置づけられているのが、「総合的な探究の時間」に行われる探究学習だ。
2025年度からは、学びを学校内にとどめず、実社会へと広げる新事業もスタート。「香川型探究学習推進事業」では、地域でのフィールドワークや地元企業への訪問などを通じて、高校生自らが課題を見つけ、発信する力を磨いている。25年度は坂出商業高校が指定校として取り組んだ。
さらに、国の「郷土に誇りを持つ教育の推進事業」も展開されている。外部講師の招へいや現地調査などを支援し、探究活動を通じて地域への理解をより深めるもので、25年度は津田高校と琴平高校が指定校となり、それぞれの強みを生かした実践を進めた。
高校生たちが4分野で発表 学校の枠を越え交流を深める
また、科学技術と文化では、実験やデータ分析を重ねた研究成果が示されたほか、食と自然環境では地元食材の活用法や環境保全の取り組みなど、多角的な視点からの報告が目立った。
各会場では各校代表の生徒たちがスライドや動画を使って発表。1年間の積み重ねが伝わる内容で、やや緊張しながらも自分たちの考えをまっすぐ届けようとする姿が印象に残った。質疑応答では、他校の生徒が積極的に質問を投げかけて意見を交わす場面も多く、会場は終始活気に包まれていた。
全発表終了後にはグループごとに交流の時間が設けられ、学校の枠を超えて意見交換を行った。「なぜそのテーマを選んだのか」「活動中にどんな壁にぶつかり、どうやって乗り越えたのか」など、率直な言葉で語り合いながら交流を深めていた。
香川県教育委員会の担当者は「探究発表会は各校の実践を共有し、指導方法を深める場でもあります。地域や日常から課題を見つけて1年間取り組む中で、多くの人たちの努力や工夫に気づいたのではないでしょうか。社会の一員として成長し、将来活躍してくれることを期待しています」と話していた。
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