様々な形で人やものをつなぐ
“運ぶ”に新たな付加価値を

株式会社朝日通商

column

2025.01.30

創業時の様子

創業時の様子

始まりはトラック1台、段ボールの輸送だった。声をかけてくれた朝日段ボールのオーナーの思いに応えるため、創業者・後藤重美さんはがむしゃらに段ボールを運ぶ日々を送った。創業した1965年は高度経済成長期。重化学工場の原材料輸送や消費の拡大が進み、「物を運ぶことが日本の産業を支える上で重要な役割を果たす」と確信、人の役に立つ物流の仕事にやりがいを感じるようになった。

やがて、段ボール以外にも取引先が増え、物を運ぶ以外に役に立てることはないかと模索しながら、1970年には会社を設立。その後、業務内容も広がっていった。

物流業界が大きな転機を迎えたのは1990年の貨物自動車運送事業法の施行。戦後長らく免許制で参入制限されていた運送業が許可制に変わり、事業者の数が約4万から約6万に急増した。それに伴って価格競争が起こりサービスも多様化。ドライバーの労働環境にも影響が出るようになった。

現・社長の後藤耕司さんが入社したのは業界が大きな変革期にあった1991年。売上を伸ばそうと新規の顧客開拓に取り組み次々と受注が決まったが、現在の仕事だけで精一杯のドライバーたちからの賛同が得られず、せっかくの受注もなくなっていく厳しい状況だったという。「働く人たちがやりがいをもって働ける環境にしなければならない」。そう思い至ってからは少しずつ組織の体制を整え、「何のために物を運ぶのか」「運ぶことは、人と人をつなぎ喜びや豊かさを届けること」「ただ物を運ぶだけではなく、新たな付加価値を提供するには何ができるのか」という会社の理念を、人材育成を通して丁寧に伝えながら会社を進化させてきた。

その根本にあるのは「もっとお客様に喜んでもらえることはないか」という創業時の精神。現在は、地域の生産者や企業と連携して地元産品を国内外に発信・販売する「瀬戸内グローカルラボ」を主宰するほか、産学連携で地元産品を活かした新商品を開発するなどの取り組みも行う。また、物流の2024年問題を見越していち早くDX化も進めた。取り巻く環境が変化する中で様々な挑戦をし、“豊かさをつなぐ物流”を体現している。
産学連携のスイーツ開発

産学連携のスイーツ開発

株式会社朝日通商

住所
香川県高松市国分寺町新名1566-1
代表電話番号
087-874-6115
設立
1970年(有限会社朝日通商)
社員数
301人(2023年)
事業内容
一般貨物自動車運送事業
3PL事業
貨物運送取扱事業
倉庫並びに貸倉庫業
引越運送及び付帯作業並びにそれらに関する取扱事業
産業廃棄物・一般廃棄物の収集運搬業
物流センターの管理運営及び物流情報の収集処理事業
物品の仕分け、梱包及び発送業務の請負業
機械並びに車輌の賃貸業
各種自動車並びに同部品類の販売
不動産の売買・仲介並びに賃貸業
ものづくり事業
作業請負事業
貿易代行事業
販売事業
一般建設業
関連会社
大川陸運株式会社
村上運輸倉庫株式会社
地図
URL
https://asahitsuushou.co.jp/
確認日
2024.03.21

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