DX化で何を目指すのか
配送事業を展開する朝日通商では、配送管理業務からIT化を進め、新たな価値の創造を目指している。
業界の底上げを目指して
そこで、担当者がもつ情報を一元管理して自動配車、配車情報は社内、外出先のドライバーも確認できるほか、受注から請求書発行までを一括して行うアプリ開発に着手した。まずは受注、請求書発行など社内のIT化を進めながら、荷主や協力会社にもシステム改善のメリットを丁寧に説明した。
アプリ開発のポイントは使い勝手。パソコンを使い慣れない人も簡単に操作できるか、見やすい画面か、社内だけで通じる言葉を使っていないか……など社内で意見を聞き、試行錯誤している。開発には苦労が伴うが、完成すれば人手不足解消、効率化、何より配車に携わる人数が約5分の1になり、その分、顧客への新たな提案業務を行えるのがメリットだという。
今後は、同じような課題をもつ中小の運送会社へのアプリ提案も視野に入れる。さらに、物流だけではなく、地元の魅力を海外に発信できる商品の開発から携わるため、「瀬戸内グローカルラボ」を設立。地元企業と連携した勉強会などを開き、オープンイノベーションの場となっている。将来は地域商社のような役割も目指す。
◆キーワード
DX(デジタルトランスフォーメーション)
経済産業省では、DXを①デジタイゼーション、②デジタライゼーション、③デジタルトランスフォーメーションの3段階があるとする。①は紙の書類をデジタルデータに変換する、ペーパーレス化など。②は経費処理、データ入力といった業務プロセスを最小限の操作で自動的に処理するなど。③はデジタル技術を活用して新たなビジネスモデルの創出や働き方・組織の改革を目指す。
配送効率
◆スタッフ・メッセージ
若い人たちが興味をもち働きたいと思える業界になるよう、ただ物を運ぶだけではない価値を創造したいてすね。
段ボールグループ グループ長
大林龍馬さん
(高松中央高校出身)
株式会社朝日通商
- 住所
- 香川県高松市国分寺町新名1566-1
- 代表電話番号
- 087-874-6115
- 設立
- 1970年(有限会社朝日通商)
- 社員数
- 301人(2023年)
- 事業内容
- 一般貨物自動車運送事業
3PL事業
貨物運送取扱事業
倉庫並びに貸倉庫業
引越運送及び付帯作業並びにそれらに関する取扱事業
産業廃棄物・一般廃棄物の収集運搬業
物流センターの管理運営及び物流情報の収集処理事業
物品の仕分け、梱包及び発送業務の請負業
機械並びに車輌の賃貸業
各種自動車並びに同部品類の販売
不動産の売買・仲介並びに賃貸業
ものづくり事業
作業請負事業
貿易代行事業
販売事業
一般建設業 - 関連会社
- 大川陸運株式会社
村上運輸倉庫株式会社 - 地図
- URL
- https://asahitsuushou.co.jp/
- 確認日
- 2024.03.21
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