スムーズに迎え、送り出す
多岐にわたる接客業務

四国航空サービス事業部 旅客グループ 松下 未来さん

column

2025.05.01

「子どものころから、両親に海外旅行によく連れて行ってもらった。旅行者が往来する空港という場所も好き」。父親から「客室乗務員になれば、仕事でいろんなところへ行けるよ」と聞き、航空業界で働きたいと武庫川女子大学英語グローバル学科へ進学した。ところが、就活期はコロナ禍の真っ只中。求人はほとんどなく、証券会社の営業職に就くが、約2年たったころ、四国航空の職員募集を見つけて転職を決めた。

旅客グループは、高松空港において、航空機の利用客とANAの接点となる旅客ハンドリングを担っている。航空券の発券や荷物の受託などを行うチェックインカウンター業務、乗客を機内へと案内する搭乗ゲート業務、手荷物返却の対応をする到着ロビー業務の大きく3つの業務を担い、便ごとにスタッフがポジションをローテーショし従事している。

松下さんにとって、難しいと感じるのは出発ゲート業務。「お客様がチケットの二次元バーコードをちゃんとかざしたか確認し、できていない場合はサポートするが、同時に搭乗案内のアナウンスも行う必要がある」と説明。乗客の漏れがあった場合は、確認作業により飛行機の出発に影響しかねない。正確さと機転が必要なマルチタスクに、常に緊張感を持って臨んでいるそうだ。

インバウンド客の増加により、英語の対応に苦戦することも。もちろん定番の会話には不自由しないが、想定外の質問に言葉が詰まった経験があり、英語力の向上を自身の課題に挙げる。

今年から、チェックインのカウンターチーフを任されている。スタッフに無線で指示したり、状況を把握しカウンタークローズなどを判断したりと、「責任が重い仕事だが、任せてもらえた喜びがある」と微笑む。「前職の営業職は、数字が成果だったが、接客業は行動を見て感謝してもらえる。ありきたりだが、お客様に『ありがとう』と言ってもらえるのが本当にうれしい。お客様にとって良いサービスとは何なのかを追求することを忘れず、日々の仕事に取り組んでいきたい」と語った。

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