
例えば「リレー輸送」は、今まで一人のドライバーが2日程度かけて四国―関東間を輸送していたものを一台のトラックを4人でリレーすることで労働時間短縮、働き方改革、コスト低減が実現する画期的な手法だ。
このリレー輸送を、販売支援事業にも展開。トラック一台に満たない量の商品を輸送したい複数の顧客の荷物を積み合わせる「中ロット混載便」と冷蔵車でのリレー輸送を組み合わせることで、新鮮な地元の産品を首都圏で販売したいが輸送コストや時間の問題であきらめていた顧客のニーズに応えられるようになった。
また、物流だけではなく取引先の販売支援事業として、瀬戸内の魅力的な商品を国内、海外向けに販路拡大することを目指す「瀬戸内グローカルラボ」も主催する。地元の生産者、企業、大学生などとともに国際ビジネスの勉強会、高松空港でのテスト販売や生産者と企業をつないだ商品開発といった活動を実施。
今後は、地域商社としての役割を果たしながら、その収益で地域の課題を解決するとともに、ラボの活動を通した人材育成も視野に入れている。
瀬戸内グローカルラボ立ち上げの 背景を教えてください。

管理本部
井上 幸さん(高松西高校出身)
【井上】勉強会では貿易、マーケティングなどの専門家を集めてのセミナーのほか、輸出後の現地での保管状況や物流を視察するためメンバーで台湾なども訪問しました。コロナ禍でオンラインでの商談を進めたことから、現在は生産者とバイヤーがLINEでスピーディーにやりとりするように。販売については朝日通商が生産者から商品を買い取り、バイヤーに販売する体制を確立することで、少しでも生産者の負担を軽減したいと考えています。
どんな活動に携わりましたか、 またその成果は。

四国支店 営業事務
齋藤 千明さん(高松中央高校出身)
普段は直接消費者と関わる業務ではありませんが、自分の仕事が間接的に誰かの役に立っているということを意識するようになりました。あとは、買い物に行っても生産者目線でパッケージを気にするようになりました。
【齋藤】申請書類の作成や、消費者の声を聞くためのアンケート作成といった業務で社外の方とコミュニケーションすることも勉強になります。与えられた仕事だけではなく、自分で考えて業務が進められるようにしたいと思います。
今後に向けて、どんな展開を 目指していますか。
【井上】これまで、勉強会では海外への販売に軸足を置いていましたが、今後は国内での販路拡大にも力を入れていく予定です。また、ラボでも新たな商品を開発してそれを国内外に発信・販売できればと思います。
高校の時にやっておいた方がいいこと
高校の時、自分が興味あることをいろいろ調べていた記憶があります。関係する分野にも興味を広げて掘り下げると、それが将来の仕事につながることもあるかもしれません。
齋藤さん
将来の夢があるなら、実現するためにどんなことをしたらいいのか、具体的にプランを考えて行動するのがおすすめです。
◆キーワード
物流の2024年問題

株式会社朝日通商
- 住所
- 香川県高松市国分寺町新名1566-1
- 代表電話番号
- 087-874-6115
- 設立
- 1970年(有限会社朝日通商)
- 社員数
- 322人(2022年)
- 事業内容
- 一般貨物自動車運送事業、3PL事業、
貨物運送取扱事業、倉庫・貸倉庫業 他 - 関連会社
- 大川陸運株式会社
村上運輸倉庫株式会社 - 地図
- URL
- https://asahitsuushou.co.jp/
- 確認日
- 2022.03.03
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