最新設備に触れて・学んで
自在に使いこなす技を磨く

三村鉄工

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2025.07.16

写真左:生産3課1係1班 笹本 翔太さん(高松中央高校出身) 写真右:生産3課1係1班 村上 琉晟さん(徳島市立高校出身)

写真左:生産3課1係1班 笹本 翔太さん(高松中央高校出身)
写真右:生産3課1係1班 村上 琉晟さん(徳島市立高校出身)

三村鉄工の主力製品「油圧シリンダ」は、建設機械用や産業車両・産業機械用など、様々な機械の“筋肉”として社会を支えている重要なパーツだ。

特に製造環境においては、設計~出荷の社内一貫体制を確立しており、最新の加工機やハンドリングロボットなどハイレベルな機械化を推進し、西日本有数の設備保有台数を誇る。また、多品種小ロット生産を得意とし、顧客からの様々なオーダーに柔軟に対応できる、困った時の駆け込み寺的な存在となっている。

従来は人の手で行っていた作業をロボット化で効率化する取り組みも進む一方、高度な設備が性能をフルに発揮するためには、機械に精通し自在に使いこなす「高度な技術者」の育成が欠かせない。現場の技術者たちにとって、どんどん進歩する最新設備と製造環境は、毎日のように新しい知識と技術に触れるチャンスがあるということだ。実践を通じて着実に吸収し、一人ひとりがスキルアップにつなげている。

同社のキーワードは「見えない“真面目(あいつ)”を宿らせろ」。当たり前のことを毎日地味にコツコツ積み重ねる実直さと、いろんなことにチャレンジする情熱を兼ね備え、失敗を恐れず先を見すえる若手たちが、のびのびと成長している。

現在担当している業務は。

村上 大学で学んだ機械加工の知識を活かしたくて、就活に当たって当社でインターンを経験。最新の設備がたくさんそろっていて「使ってみたい!」とワクワクしました。加工方法は学校でも学びましたが、実際の機械は数えるほどしか触ったことがなく、入社してから実践的に使い方を学んでいるところです。

質問に対して先輩方が丁寧に答えてくれるのはありがたいこと。その分、ミスした時は心に残り、確認不足などの反省点を次に活かそうという意識が強くなります。

笹本 私も学生時代は情報処理系の学びが中心で、製造系の知識はゼロ、入社してから学んだことばかりでした。わからないところは積極的に質問し、自分なりにノートにまとめて、今もその時のノートは振り返ることがあるほど。1年目は失敗ばかりで、ミスした時は再発しないよう対策を考えていました。

自信がついたのは5年ほど経ってからです。その点、村上さんはとても覚えが早く、どんどん質問してくれるのがいい。今は「見て覚えろ」の時代ではなく、コミュニケーションが大切ですから。

今後、力を入れていきたいことは。

村上 いずれ設計業務にも携わりたいと思っていて、当社のキャリアパスとしても十分可能性はありそうですが、そのためには製品のことをもっと学ぶ必要があると感じています。設計業務は学生時代に学んだ3DCADの知識のほかに、2DCADの知識も求められます。今はまだまだ学びの時期。失敗も経験だと受け止めてくれる社風があるから、安心して挑戦することができます。

笹本 新しい設備を導入した際、使い方がまったく未知であることは少なくなく、これまでの知識と経験をベースに自分なりに慣れていくことになります。どんな仕事にも対応できるよう自分の技術を磨くかたわら、ノウハウを受け継ぐ後進を育てることも考えたい。今は「自分だったら上司や先輩にこうしてほしい」を常に考え、それを実践できるよう心掛けながら、後輩たちに接しています。

◆キーワード


資本装備率(労働装備率)

従業員一人あたりの設備等の保有状況を表し、この指標が高いと設備投資・機械化が進んでいるといえる。加えて、生産性向上のためには設備を効率的に活用できているかも考える必要がある。資本装備率と、設備などの機械がどれだけ効率的に成果を生み出したかを表す資本生産性のバランスが重要であり、どちらも上昇していれば設備投資によって大きな付加価値を生み出せていると判断でかる。また、業種によって適正な指標は大きく異なる。

三村鉄工株式会社

住所
香川県さぬき市末371番地6
代表電話番号
087-894-7788
設立
1952年(昭和27年)
社員数
153人
事業内容
油圧機械器具の製造
地図
URL
https://www.mimura-iron.co.jp/
確認日
2024.07.18

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