どうする、中小企業の人材育成

中小企業基盤整備機構 四国本部 人材支援部 人材支援課 矢島 亮平さん

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2026.01.01

地域の実情を踏まえた
実践的な研修が人気

中小企業の人材育成をサポートする企業研修を半世紀にわたって実施している中小企業大学校。全国9カ所に展開し、これまでにのべ73万人以上が受講。四国からの最寄りは広島校(広島市)もしくは関西校(大阪市)だが、通学スタイルでより気軽に通えるキャンパスとして、2019年11月、四国キャンパスが開校した。

国・自治体の助成制度を活用してリーズナブルに受講できることも受けて、受講者は年々増え、2024年は124社約300人が利用。当初3コースだった講座は、現在2日間の短期研修を中心に年間20コース以上を開講。高松市をはじめとする四国各地で実施しており、半世紀の知見とともに時代や世相、四国の現状を踏まえて、開講エリアに合わせた具体性のあるテーマをバランスよく選定する。

講師は中小企業診断士、税理士、会計士のほか、企業の実情に通じた有識者が担当。新任・中堅といった「階層別」、組織マネジメント・人事・財務といった「課題別」など、細かく対象を設定して幅広く実施している。参加者の業種はさまざまで、異業種交流も活発。講義形式だけでなく、グループディスカッションやプレゼンテーションなどを組み合わせ、現場ですぐに生かせる実践的な内容が特長だ。

オーダーメイドにも対応

四国キャンパスは製造業、卸売・小売業、建設業の受講者が多く、中でも管理者・管理者候補の受講意欲が高い傾向にあるという。50~200人規模の企業の利用が多いが、企業規模による受講制限はない。規模感の違う立場同士の意見交換が、気づきにつながるケースも多いという。

四国キャンパスの研修を利用したいが「研修テーマと自社課題が一致しない」「開講時期が合わない」といったギャップを感じている企業向けには、オーダーメイド研修がある。無料相談を通じて具体的な要望を把握し、その企業に合わせた研修内容をカスタマイズして提案する。

「支援機関・関係機関と連携を深め、企業向けのPRにも力を入れています」と、人材支援課の矢島さん。「地域の中小企業のリアルな声を反映し、四国の企業課題に合わせたカリキュラムを毎年提案していきたい」と意気込んでいる。
問い合わせ先
四国本部 人材支援課
TEL:087-897-3101

中小企業大学校 四国キャンパスの詳細

中小企業基盤整備機構 四国本部

住所
香川県高松市サンポート2-1高松シンボルタワー タワー棟7階
代表電話番号
087-811-3330
設立
2004年
事業内容
販路開拓、新事業展開、海外展開、経営全般に関する課題解決の支援、共済事業など
地図
URL
https://www.smrj.go.jp/index.html
確認日
2025.08.21

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