四国は4国

四国なんでも88箇所巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

column

2016.03.03

九州だけど七県+一県、関八州なのに一都六県と、昔と今の行政区では微妙にズレがある線引きの中で、四国は今もって4県です。4県それぞれに気候も風土も歴史も異なりますが、実際に四国酒蔵88箇所委員会で四国中の酒蔵さん達とお茶飲み話や寄り合いをしていますと、それだけではなく見事に4県の「人間が違う」ことが分かります。そもそも現存する酒蔵さんは江戸時代中期から明治時代の初期にかけて、村などの各地域に創業されて以来、おんなじ地域でおんなじ商売を百余年以上続けている家ばかりです。言うなればその土地土地べたべた、その地区の気質を代表する人の集まりです(笑)。

そもそも香川は、昔は親藩、少し前まで中央からの支店経済だったが故か「東京のまねをする」のは得意だけれど、自ら先頭を走るのは大の苦手です。ご当地なのでこのへんにしときますけど、他の県で話す時はもっと無茶苦茶を言うてます(笑)。一方、徳島はテレビチャンネルからして8割が関西向きで、「あくが強く」「へらこい」ところも「あとだしじゃんけん癖」も関西譲り、意識して関西弁を話すその心の中では「わしらはもう四国やない」と勘違いしています。イギリスの植民地だった時代のインドで東インド会社に雇われた現地人のセポイのようなものですね(笑)。愛媛(特に松山)は「優等生で格好つけ」東京弁をしゃべるのが得意な「クレヨンしんちゃんのカザマ君」ですが、実のところ内部は一人ひとりが全くのばらばら、唯我独尊マイペースでへんこつ者の集まりです。高知人は酒に任せて天下国家を論じ合うけど一夜明けたら何をしゃべったか全く覚えていないという連中です。何かがあるにつけ太平洋を望んでは「水平線のかなたにあるアメリカ」を志すのですが、残念なことに彼らが桂浜に立って眺めている海のかなたは、方角的にはアメリカとは見当違いのパプアニューギニアであることに気が付いていません(笑)。

あ、これはあくまで四国各県別の酒蔵さんの気質の話ですよね。よもや各県民の皆様方の気性や気立てを論じるような、まさかそんな大それたことをしでかしているわけではありませんので、すみません勘弁してください(笑)。とにもかくにもかくも個性的な四国の4県。こんな4つの人格が互いにお隣を選べずに一カ所に固まって十数世紀も生きております。だから四国は面白い。個々と付き合うには「めんどくさそうな人」ばかりですが、4人が力を合わせたら、世界と対抗できるかも。

四国なんでも88箇所 巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

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