手延べの技を生かして パスタ麺の断面は「凸型」

香川県知財総合支援窓口を活用 共栄食糧の「オリーブパスタ」

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2017.08.03

「夏のお昼はそうめんが定番、というのは昔の話になりつつあります」。小豆島でそうめんを製造する共栄食糧の代表取締役・北原祥一さんは言う。そもそもそうめんが売れるのは夏だけ、加えてラーメンやパスタに押されてそうめん自体の需要も減っている。そんな中、1年を通して売れる特徴ある商品を作りたい、との思いで麺とスープにオリーブオイルを加えた「オリーブラーメン」を開発した。

その後、満を持して発売したのが、オリーブオイルと香川産小麦・さぬきの夢を使用したオリーブパスタ。最大の特徴はその形状だ。普通の麺は断面が丸いが、これは麺に溝をつけて凸型にすることで、ソースがからみやすい上にゆで時間も短縮できる。手延べの技を生かして、もちもちした食感も実現した。この製法について特許を取得。また、ラーメンとパスタともに香川県知財総合支援窓口を活用して商標登録をした。「今後も地元素材を生かして、お客さんに驚いてもらえる商品を開発していきたい」と北原さんは意気込む。

共栄食糧=TEL.0879・62・5826

〈香川県知財総合支援窓口〉
特許・商標の出願など中小企業が抱える知的財産に関するあらゆる悩みや課題の解決に向け、無料でワンストップサービスを提供する窓口。セミナーと臨時相談も実施している。9月と11月は小豆島町、10月は東かがわ市とまんのう町で開催。

お問い合わせ:公益財団法人 香川産業支援財団 知的財産支援部/TEL.087・867・9577
HP:http://kagawa-isf.jp/sien/chizai/support/index.html

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