有名なところでは、和歌山は梅、静岡は茶、愛媛はミカンなど、食材名から都道府県名が連想されるほど強く印象付けられているものがあります。これらの県では、JRのターミナル駅のお土産品売り場に行くと、それらの食材を活用した商品があふれています。この観点で、JR高松駅のお土産物売り場を見ると、オリーブの加工品が所狭しと陳列されていることに気が付くでしょう。
日本では、1908年(明治41年)に香川県のほか三重県と鹿児島県とで、オリーブの試験栽培が始まりました。その中で香川県が栽培に成功し、今や全国の出荷量の95%(2017年特産果樹生産動態等調査)を占める産地となっています。
さわやかなエメラルドグリーンと、地中海の雰囲気があるオリーブは、まさに香川県をイメージする食材であり、オイルやピクルスのほかに、そうめんやお茶、チョコレートなどの菓子類、サイダーなどの飲料と、いろいろな加工品に姿を変え、店頭を賑わせています。
現在、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、県外へ移動する機会は減っているところではありますが、県外へ旅行したとき、お土産物売り場を眺めてみると、新たな発見があるかもしれません。
野菜ソムリエ 上級プロ 末原 俊幸さん
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