
昔ながらの街の書店が減っている一方で今、個性的な「セレクト書店」が増えているのもそういった動きの一つかもしれない。
今までのビジネスモデルと何が違うのか、どんな経営の工夫をしているのか・・・。
3軒の店主に話を聞いた。そこには、起業やこれからの働き方=生き方につながるヒントがあった。
他業種と組み合わせて小商い 本屋ルヌガンガ

中村勇亮さん(右)涼子さん(左)
資金面でも、小さく始めたことで初期投資が抑えられた。また、本棚を設置する費用をクラウドファンディングで集めたほか、取次店を通さず出版社と直接取引し、委託ではなく本を買い取ることで仕入れ値を下げ粗利率を上げるといった工夫もしている。

一般的に書店は接客をしないことが多いが、これからは顔の見える範囲、手の届く規模の“小商い”でリピーターを増やすことが大事だと考えている。「最近、オカウチAPIさんから声がけいただいて、イベントで親子向けの絵本を出張販売したような感じで、地元のお店とも積極的に連携して地道にファンづくりをしていきたい」という。
情報発信で店主の個性光る なタ書(なたしょ)

藤井佳之さん


兼業から始める YOMS(ヨムス)

齋藤祐平さん(左)末度加さん(右)
大学時代からネット通販で古書を販売していた末度加さんは、いつか自分の店を持ちたいと思っていた。なるべくお金をかけずに開店することを目指した。「少ない資金でもお店はできます。高松はコンパクトにまとまっていて移動しやすいし、家賃も安い。独立や開業に挑戦しやすい環境だと思います」。開店にあたっては、人とのつながりに助けられた部分も多い。「こういうことをやってみたい、これを探しているということをいろんな人に言っておくと、声をかけてもらいやすいですよ」

高松にある「面白い本屋さん」の一つになりたいという。
新しいカタチの書店とは
「最近増えている本屋さんは、今までの書店とは全く違う業態という印象があります」と日本政策金融公庫四国創業支援センター所長・佐藤公昭さんはいう。カフェを併設したり雑貨を扱ったりと“書店”ではなく“本を扱っているお店”に変化した。本の品ぞろえも店主の個性が反映されているため、競合しにくい。お客さんは、品ぞろえや店舗の雰囲気に共感して訪れるので多少不便な場所にあっても問題ない。
「路地裏などに店舗を構えるのは、家賃を抑えられる利点もあります。また、書店に限らず起業するときは初期投資を抑えるようにアドバイスしています。そういう意味で、規模が小さい書店は理にかなっています」SNSを使うことで、規模が小さくてもお店の個性をターゲットに確実に発信できるようになったことも大きいという。
キーワードは「小規模」「店主の個性」「他業種との組み合わせ」「情報発信」。「大きな書店と小さな書店では、果たす役割が違います。小さな書店は、ニッチなニーズに応える存在で、それがお店の個性=差別化につながっていると思います」
本屋ルヌガンガ
- 住所
- 香川県高松市亀井町11-13
- 代表電話番号
- 087-837-4646
- 社員数
- 2人
- 営業時間
- 10~19時
- 定休日
- 火曜
- 地図
- URL
- https://www.lunuganga-books.com/
- 確認日
- 2018.11.16
なタ書(なたしょ)
- 住所
- 香川県高松市瓦町2-9-7-2階
- 代表電話番号
- 070-5013-7020
- 社員数
- 1人
- 営業時間
- 24時間受付で予約制
- 地図
- 確認日
- 2018.11.16
YOMS(ヨムス)
- 住所
- 香川県高松市亀井町11-10寿ビル4階
- 代表電話番号
- 090-1850-9482
- 社員数
- 2人
- 営業時間
- 土・日曜14~22時
※平日営業もあり。詳しくはTwitterで確認 - 地図
- URL
- http://caccokari.blogspot.com/
- 確認日
- 2018.11.16
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