柔の道、一筋に

綜合警備保障(ALSOK) 香川支社長 池田 紀之さん

Interview

2014.07.17

小学1年から習い始めた柔道。高校や大学の部活動、ALSOK柔道部では、日本を代表する選手とともに汗を流した。「スポーツから学ぶことは多い。柔道を続けていて良かったなと思います」。厳しい稽古や上下関係は、自分を成長させ、社会人として必要なことも身に付けられたと感じている。

指導者としても活躍

父が柔道経験者で、自身も体格に恵まれたため始めた柔道。大学では4年次に、全日本学生柔道連盟の委員長を務め、国際大会など各種大会の運営を行い、学生柔道界の発展に貢献した。

ALSOK入社後は、午後6時まで仕事をこなし、そこから道場に向かって練習に励んだ。選手として約6年間活躍した一方で、配属先だった南多摩支社で柔道部を立ち上げ、指導者としても手腕を発揮した。

ALSOKには社内柔道大会というものがあり、柔道経験者が全国の各支社から出場する。池田さんが指導していた南多摩支社は、常に優勝を狙えるほどのチームに成長し、昨年の大会でも優勝を果たした。

支社での指導力が評価され、ALSOK柔道部のコーチを務めることに。その後2年間、監督も任された。本社でも通常業務をこなしながら、監督を務めた。「試合や合宿などで席を空けることが多く、同僚には本当に助けられました」

監督をしていたのは、井上康生選手が現役のときだった。井上選手と、大学の後輩である鈴木桂治選手の対戦が印象に残っている。「二人は学生時代から、ライバル同士として注目されていました。よく知っている二人だからこそ、特別な思いがありました」

監督時代の思い出は悔しさばかりだという。「監督を任せられたのは、柔道家にとって大変名誉なこと。でも、全日本実業団柔道団体大会で、優勝候補だったにもかかわらず最高3位と結果を出せず、悔しい思いしか残っていません」

自身の子どもに幼いころから言い続けてきたのは、「夢中になれるものを一つ見つけなさい」ということ。「挑戦することで、目標を達成したときの喜びや、達成できなかったときの挫折を経験し、精神的なたくましさが身に付く。そうすれば、自分の意志で前に進める人になるのでは。これは、社会人になって仕事をする上でも、大切なことだと思います」

ALSOKのこれから

ALSOKは、個人宅から店舗や企業、そして海外まで幅広く警備サービスを提供している。近年は警備の機械化が進んできたが、最終的に対応するのは人だ。だからこそ、社員一人一人の職務能力の向上に努めている。

また、時代とともに新たなサービスも求められるように。「昨年は、有害鳥獣わな監視サービスを始めました。今年も新たな警備サービスを展開します。いつの時代も『さすがALSOK』と言われるよう全力を尽くしたい」

池田 紀之 | いけだ のりゆき

略歴
1966年2月11日 東京都生まれ
1988年3月    国士舘大学体育学部 卒業
1988年4月    綜合警備保障株式会社 入社
2002年10月   営業管理部 課長代理
2013年4月    金融営業部 課長
2014年4月    香川支社長

綜合警備保障株式会社

確認日
2014.07.17

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