
退職金の目減り対策?その真相は・・・

発端は語学習得。「外国語には興味がありまして、ずいぶん前から英会話を勉強していたのですが、相性が悪いのか、上達しないんですよ。英語以外で、なにか僕に合った言語はないかなと探していたときに、出合ったのがスペイン語なんです」
母音が多い、ローマ字読みに近いなど、「スペイン語は僕にとってしゃべりやすく、聞き取りやすかったんですよ」。始めて18年、今では旅行会話なら心配はない。スペインへも何度か旅し、スペイン人の知り合いも多くなった。「しかし、実際に生活するとなると、どうしても退職金の切り崩しとなって経済的に不安。もしアルバイトするにしても、なにか特技があると糧にもつながるかなと考えまして」、思いついたのが三味線の演奏だった。
阿波踊り、長唄、民謡・・・。共通するのは三味線だ
努力は実を結び、発表会にも出演したころ、藤岡さんは徳島県内の池田支店に転勤になる。「池田町でも三味線の先生を紹介いただいたのですが、今度は民謡を中心にされている方だったんですよ」
長唄三味線がクラシック音楽と例えれば、民謡三味線は演歌や歌謡曲だろうか。「まるで180度違う感じ(笑)。長唄と違って伴奏だけでなく、自分でも弾きながら歌ったりもするんですよ。演奏する曲目も民謡だけに限らず、童謡や日本歌曲もあり、『荒城の月』や『大漁節』など、楽しかったですね」
スポーツも音楽も、自分自身を豊かにする
粋な音色を醸し出す、日本の伝統楽器の三味線を、スペインの空の下で奏でる日はきっとくるに違いない。
藤岡 良一 | ふじおか りょういち
- 略歴
- 1949年11月 香川県生まれ
1972年 4月 四国電力入社
1977年 3月 高知分水建設所
1990年 4月 東京支社総務課長
2004年 6月 池田支店長
2009年 6月 転籍
ケーブルメディア四国代表取締役社長就任 - 写真
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