JICA理事長が香川を訪問

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2019.05.14

サンテックの工場を見学。右から2番目がJICAの北岡理事長

サンテックの工場を見学。右から2番目がJICAの北岡理事長

5月14日、国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長が香川県を訪れ、県内の事業パートナーと意見交換をおこなった。

午前中はサンテック(綾川町)を訪問。同社はステンレスの製缶技術を生かし、国内外に工場プラント用タンクなどの製品を出荷している。現在、JICAの中小企業海外展開支援事業を活用し、モロッコでオリーブの搾油後のしぼりかすの資源化に取り組んでいるところだ。オリーブの生産が盛んなモロッコでは、しぼりかすの処理が課題になっているという。サンテックは「油温減圧式乾燥機」を使って、しぼりかすを飼料などの原材料にすることを目指している。今年10月から実証実験を行う予定で、モロッコでの雇用創出も視野に入れている。
北岡理事長とサンテックの青木社長(右)

北岡理事長とサンテックの青木社長(右)

同社ではJICAを通じて留学生のインターンシップを受け入れている。昨年3月の実施に続いて、今年も受け入れが決まった。9月にセネガル、チャド、モーリタニアから留学生がやって来る。サンテックの青木大海社長は「職人には技術だけでなく心も大事。何のためのものづくりなのか、考えて働いてほしい。わが社にとっても、インターンシップは学ぶよい機会になっています」。昨年のインターンシップの際には、留学生の歓迎会やうどん作りなどの文化体験も行った。北岡理事長は「留学生もホスピタリティを感じたのでは。ビジョンがある会社に、人は集まるのだと改めて思いましたね」と話した。

午後は香川県庁と香川大学を訪問。香川県は遠隔医療(タイ)、生活習慣病対策(ベトナム)、うちわ産業振興(ラオス)でJICAに技術協力している。浜田恵造知事は「技術に加えて、観光でも双方向の交流ができれば。インバウンドだけでなく、こちらからも海外に出かけるような仕掛けができたら」と話した。
香川大学はJICA留学生を含めて、外国人学生が350人通っているという。これは学生全体の約6%にあたる。筧善行学長は「留学生がいる環境が当たり前になってきて、英語対応ができる職員も増えました。留学生にとって、地方都市は暮らしやすいと思いますね」。イスラム系の学生が増え、ハラル対応の充実が喫緊の課題だ。北岡理事長は「香川で知識や技術を身に付けた留学生や研修生を核に、新しい事業につながっていけばうれしい」と締めくくった。
香川大学での意見交換

香川大学での意見交換

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