限られた空間で工夫を凝らす

オークラハウス 代表取締役社長 福家 正志さん

Interview

2017.10.19

オークラハウスのホームページには、おしゃれなデザインの施工事例が数多く掲載されている。しかし「家はデザインが第一ではないと思っています」と代表取締役社長・福家正志さん(47)は言う。家は、家族の幸せを包むもの。だからこそ、数年で流行が変わるデザインより、断熱性や耐震性の高い構造材、簡単なメンテナンスで長く使える設備など、家の基本となる部分を追求したいと考えている。
大学では森林について研究し「森林や木材の持つ快適性」について学んだ。オークラハウスの親会社である大倉工業に就職後は、木製のドアやクローゼットの扉を開発する部署に配属。システムキッチンの天板に使われる樹脂製の人工大理石の開発にも携わった。「今までにないものを作り出す仕事にはお手本もないし、開発した商品が世の中に受け入れられるかどうかも分からない。でも、新しいことに挑戦するのは楽しかった」。素材に向き合い、それを住宅機器にどう生かせば快適に長く住むことができるのかを追求する。その経験は、現在の家づくりに対する考え方へとつながっている。
骨組みを見てもらうため、 モデルハウスに設置した構造模型

骨組みを見てもらうため、
モデルハウスに設置した構造模型

転機は、2003年に大倉工業の住宅部門だったオークラハウスが分社化し、一つの会社として独立したこと。そのタイミングでオークラハウスから大倉工業に異動となり、開発業務から経営管理の業務も行い、管理職としての役割も求められた。今年2月には、オークラハウスの代表取締役社長に就任した。「当初から、部下と積極的にコミュニケーションすることを第一にしてきました」

社長就任の挨拶では、自分の思いを社員に丁寧に伝えた。お客さん、地域、自分たちの家族からも期待される会社になること。社員の成長が会社の成長につながること。常に社員と同じ土俵に立つように心掛け、今は社員が成長していく姿を見るのが嬉しいと言う。
家の強度を面で支える 「パーティクルボード」は 大倉工業の製品

家の強度を面で支える
「パーティクルボード」は
大倉工業の製品

今後目指すのは大手とそん色ない性能の住宅を、若い世代にも手の届くコストで提案すること。そのためには、日本で2社しか製造していない構造用パーティクルボード、四国で初めて住宅に搭載した新しい室内蓄電池システム・・・といった親会社の建材加工技術や情報力を最大限に生かすべきだと考えている。

限られたスペースと予算の中で間取り、構造、設備など、いかに工夫を凝らすか。「最先端の技術力と地元密着の安心感、両方を兼ね備えた家づくりでお客様の“愛ある家が、つくりたい”という思いに応えてファンを増やし、地元丸亀から事業エリアを広げていきたいですね」(石川恭子)

福家 正志 | ふけ まさし

1970年 綾歌郡国分寺町生まれ(現高松市)
1989年 香川県立高松西高等学校 卒業
1993年 高知大学農学部 卒業
    大倉工業 入社
    建材開発部、住宅部、コーポレートセンターを経て
2017年 オークラハウス代表取締役社長
    兼 大倉工業建材事業部企画グループ長
写真
福家 正志 | ふけ まさし

株式会社オークラハウス

所在地
丸亀市郡家町3529-1
TEL.0877・56・1133
事業概要
分譲地開発、木造を中心とした戸建て住宅の建築、リフォーム
資本金
4000万円
売上
8億2400万円(2016年12月期)
従業員数
19人(2017年9月末現在)
地図
URL
http://www.okurahouse.co.jp
確認日
2018.01.04

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