県産ヒノキが香る営業拠点

大河内工務店

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2019.07.24

大河内工務店(三豊市)が今年3月に新設した同社の高松店「大工館」が、香川県建築士会が表彰する平成30年度の作品のうち第1位の優秀賞に選ばれた。開放的な空間でありながらオフィスと接客スペースが区別されていること、伝統的な「木造軸組工法」を未来に継承するというコンセプトが受賞理由だという。
大工館1階にあるカウンター

大工館1階にあるカウンター

高松の大工館は、三豊市の本社に続く2番目の営業拠点で、住宅新築の相談を受け付けている。県産ヒノキをふんだんに使っており、一歩入ると良い香りが漂う。使用しているヒノキを住宅用の柱に換算すると、約2,300本分になる。戦後から県内に植林されたヒノキが、この3年ほどで木材としての「適齢期」を迎えており、住宅用にも使えるようになってきたという。

大河内工務店では、新築の木造住宅の柱と土台には県産木材を使用している。昨年は42棟を新築した。同社の代表取締役・大河内孝さんは「県産木材は強くて美しい。香川の山林は北向きで日当たりがあまり良くないため、木がゆっくり育ち、年輪の間隔が狭まるんです」と話す。「目に優しい色合いで、自然の香りがするのが木材のいいところ。父が大工だったので、幼いころから親しんできました。大工の技術とともに、木造の伝統を伝えていきたい」

大工館の2階を、いずれ近隣住民が集うスペースにしたいという。ギャラリーとして無料貸出する構想もある。
大工館2階のスペース。いずれはギャラリーに

大工館2階のスペース。いずれはギャラリーに

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