創業100周年は172社、50周年は1,034社

四国で2021年に周年記念を迎える企業 東京商工リサーチ

Research

2021.07.01

2021年は、全国で3,696社、四国で172社が創業100周年を迎える。主な100周年企業は、三菱電機、小松製作所、医療機器大手のテルモ、日本初の生協であるコープこうべなど、四国地区では高知県信用農業(協組連)(高知市)、シンワ(四国中央市)など。

100年前の1921(大正10)年、第1回「ア式蹴球全國優勝競技會(現:天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会)」が開催され、公益財団法人日本サッカー協会が創立された。2021年は新型コロナウイルス感染拡大で延期した東京五輪・パラリンピックの開催が予定されている。

さらに、200周年は、山都酒造(熊本県)など2社。300周年は鉄鋼商社の釜屋(三重県)など4社。最も古い400周年は、線香メーカーで知られる天年堂(福岡県)の1社。四国では200周年以上の企業は無かった。

創業50周年(1971年創業)は預金保険機構、日本マクドナルドなど。四国では日本食研ホールディングス(今治市)、伊予鉄高島屋(松山市)など。

※ 東京商工リサーチの企業データベース(約390万社)から、2021年に創業100周年など「周年」を迎える企業(個人企業・各種法人を含む)を抽出し、分析した。50周年以外は、100周年単位でまとめた。

県別の周年企業数は

2021年に周年を迎える企業は、四国で1,206社ある。内訳は、50周年が1,034社、100周年が172社。

県別での内訳は50周年が愛媛県380社、高知県が226社、徳島県が217社、香川県が211社。100周年は愛媛県が55社、香川県が49社、徳島県が39社、高知県が29社だった。
2021年に創業100周年を迎える四国の172社は、関東大震災や第2次世界大戦、バブル崩壊、リーマン・ショック、東日本大震災、そして新型コロナなど、災害や不況などを乗り越えてきた。業歴を積み重ねた企業は、屋台骨を支える事業と柔軟な発想を持ち、そして何より顧客の信用を得ている。強みと弱みを知り、取捨選択を織り交ぜ、時代や流行に沿った経営を続けてきたことが武器だ。

新型コロナで疲弊する企業は多い。2020年は後継者不在の企業倒産も目立った。さらに、「休廃業・解散」も最多を記録した。老舗企業は、こうした時代のエポックを乗り越え、何代もの後継者が事業を引き継いでいる。苦難の時代を乗り越え、事業承継のノウハウを持つ老舗企業が、華やかにみえる経済の表舞台の土台をしっかり支えている。

◆香川県での6年間を振り返って◆

私事ですが、6月末をもって香川での生活をいったん終え、東京に異動となりました。2015年6月に高松に来ましたので、小学校で言えば1年生として入学し、このほど卒業を迎えるという年月になります。大学生活の4年間を善通寺で過ごした私にとって縁遠い地ではありませんでしたが、まさかもう一度香川に来るとは想像すらしていませんでしたので、「縁」というものを改めて深く感じた次第です。

香川県の企業、街、食、文化、自然を通じて沢山の方々と交流をさせて頂けたことは私の生涯の財産となりました。瀬戸内海の風景は素晴らしく、地方中核都市のすぐそこに、このような絶景が広がっている街を私はあまり知りません。サンポートは高松が世界に誇れる場所と言って過言ではないと感じます。香川県には魅力ある企業が沢山あり、魅力ある人が沢山いらっしゃいます。他にはない、香川の魅力、四国の魅力を追求し、より素晴らしい地域になることを心より願っております。

お世話になった方々にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。 ありがとうございました。

東京商工リサーチ 前 四国地区本部長兼高松支社長 立花正伸

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