香川県最古は1902年設立の総社塩産
“寅年”設立法人 全国で20万7,099社

東京商工リサーチ

Research

2022.01.06

2022年の干支は“寅(とら)”。全国で寅年に設立された法人は20万7,099社で、全国約330万法人のうち、十二支では最も少ない6.1%だった。尚、香川県では1,543社だった。

寅年に設立された法人のうち、最も古い設立年は1878(明治11)年。同年に設立された法人は、四国銀行(高知)と百五銀行(三重)。香川県の最古は1902(明治35)年2月設立の総社塩産(株)、次いで、公益財団法人香川県育英会(同年11月)だった。全国で業歴の古い順50社に同2社がランクインと検討している。

※本調査は、東京商工リサーチの企業データベースから個人企業や倒産、休廃業・解散した企業などを除いた約330万社(2021年10月23日時点)から、寅年に設立された法人を対象に抽出し、分析した。設立年月は商業登記簿の記載に基づく。

上場企業は341社

寅年設立の上場企業は341社で、丑年(419社)、亥年(373社)、子年(370社)に次ぐ4番目の多さで、全上場企業(3,886社)の8.7%だった。市場別では、最多が東証1部の199社(構成比58.3%)で、以下、ジャスダック59社、東証2部49社と続く。最も若い寅年の2010年設立の上場企業は35社で、このうち、純粋持株会社が13社だった。

設立年別 100年以上は88社

設立年の最多は、2010(平成22)年の7万8,870社(構成比38.0%)。次いで、1998(平成10)年の4万6,723社(同22.5%)で、平成設立は12万5,593社と全体の6割(60.6%)を占めた。業歴100年以上の1914年以前に設立された法人は88社で、構成比はわずか0.04%だった。

産業別 最多はサービス業他

産業別の最多は、サービス業他の6万4,137社で、全体の3割を占めた。以下、建設業3万236社、小売業2万6,811社、製造業2万3,344社と続き、10産業のうち7産業が1万社以上だった。

地区別 四国は5,457社

地区別では、関東が9万3,066社で最も多かった。このうち、東京都が半数以上(構成比53.4%)を占めた。以下、近畿、中部、九州、東北の順で、この5地区が1万社以上。四国は5,457社(同2.6%)だった。

昨年はコロナ禍の影響を受けた年だったが、10月に緊急事態宣言などが全面解除され、経済活動が再び動き出した。

2022年は「壬寅(みずのえとら)」で、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力にあふれ、華々しく生まれることを表している。コロナ禍から新たに動き出し、明るい日々を期待させる。

東京商工リサーチ四国地区本部長兼高松支社長 有馬 知樹

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