「空港で働きたい」をかなえた現場
滑走路のそばで空を支える

四国航空 サービス事業部貨物グループ 兼澤 茉由さん

column

2026.05.07

高松空港の滑走路脇。航空機の到着と出発を最も近い距離で支えるのがランプ業務の現場だ。その一員として働く兼澤さんは、貨物や手荷物の仕分け、搭載、航空機の誘導など、運航を裏側から支えている。

中学生の時、職場体験で見たプッシュバックの仕事に憧れた。幼い頃、家族とよく訪れた空港は楽しい思い出の場所で、「いつか働きたい」と思うようになった。

大学は教育学部へ進学。一見異なる道だが、就職活動の時期に改めて自分の気持ちと向き合い、「好きな仕事をしたい」と航空業界へ。大規模空港も選択肢にあったが、「地方空港ならさまざまな業務に関われる」と地元高松を選んだ。

入社後は手荷物の仕分けからスタート。マーシャリング(航空機誘導)や貨物の取り扱い、搭乗橋の操作など、段階的に資格を取得しながら仕事の幅を広げてきた。現在はチーム全体を見渡し指示を出すロードマスターも担う。

現場は5~7人ほどのチーム作業で、連携の精度が安全と定時運航につながる。役割はその都度変わるため、「いろいろな業務を経験しているからこそ、お互いの動きが分かる。基本動作とコミュニケーションを何より重視している」と語る。

やりがいは、無事に便を送り出せた時、そして「見送りのときにお客さんが手を振り返してくれる瞬間。ちゃんと見えているんです」。マーシャリングで機体を停止位置にぴたりと誘導できた時も、思わずうれしさがこみ上げるという。早朝5時台の出勤や夜遅くまでのシフトなど体力的な大変さもあるが、「今はやりたい仕事ができていることがありがたい」と前向きだ。

今後の目標は、憧れのきっかけとなったプッシュバック車の運転資格の取得。「飛行機のすぐそばで働きたいという思いは、ずっと変わりません」。空港のにぎわいの裏側で、確かな手順とチームワークで一便一便を送り出している。

四国航空株式会社

住所
香川県高松市香南町岡1705-8
設立
1956年11月14日
社員数
199名
地図
URL
https://www.shikoku-air.co.jp/
確認日
2026.02.19

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
債務整理のとびら 離婚のカタチ 交通事故の羅針盤 メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ