カンボジアへ医療物資を支援

香川国際協力NGO U-dawn

Interview

2022.02.17

支援する物資について勉強

支援する物資について勉強

発展途上国を支援する国際ボランティアサークルとして、「U-dawn(ユードーン)」は2021年4月に発足した。サークルの愛称は、香川らしさと親しみを込めて「ウドン」。香川大学医学部の学生を中心としたメンバー20人で、学部の知識を生かした国際協力を続けている。

支援先としてまず選んだのがカンボジア。代表の矢野晴美さんがNPO事業で訪れたカンボジアで医療の現場を見たのがきっかけだ。
中でも深刻なのは新生児医療で、日本の新生児死亡率が出生1000人当たり1人に対し、カンボジアでは14人。「カンボジアでは新生児蘇生法を知らない医療従事者も多く、助かるはずの命が救えない状況」と広報担当・地藤湧騎さん(医学部1年)は言う。

そこで、現地のNGO団体を通じて医療物資を寄付する取り組みを計画。資金はクラウドファンディングで募った。支援の返礼品として、県内のうどん店を回って協力を依頼した「お土産用うどん」や「うどん割引券」などを用意。目標40万円でスタートした募金は1月末までに80万円が集まった。
オンラインでミーティングを開き、現地の学生からも情報を得る

オンラインでミーティングを開き、現地の学生からも情報を得る

オンラインで何度も話し合い、選んだ物資は訓練用の「赤ちゃん人形」や気管を確保するための「挿管チューブ」、口から空気を送り込む「換気バッグ」など。「コロナ禍でなければ物資を送るだけではなく、現地に行って使い方の勉強会もしたかった」と地藤さん。代わりに、どのように知識や技術を伝えられるか検討している。

将来、発展途上国の医療を支える医師を目指している地藤さん。以前は、人前で話したり会議で発言したりすることが苦手だったが、ボランティアを通じて大きく成長できたという。

サークルでは、医療支援を続けながら、現地の大学生と共に「カンボジアのごみ問題」についても取り組む予定だ。「今後は、医学部以外の学生にもいっそう活動の輪を広げたい」と意気込む。

香川国際協力NGO U-dawn

設立
2021年
社員数
20人
事業内容
発展途上国の医療支援、ごみ問題解決プロジェクト
SNSはTwitter、Instagram
URL
http://u-dawn.com
確認日
2022.02.17

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