医師が監修する訪問型パーソナルトレーニング

「闘病中に曲がってしまった母の腰がパーソナルトレーニングで改善したのを見て、体の機能を保つ専門的なケアにはニーズがあると気づきました」という川口幸穂代表取締役は、夫ともども現役の医師。「医師が医学的見地から監修するサービスは同業他社の中でも強みになるのでは」と、訪問型のパーソナルトレーニング事業を立ち上げた。

2023年7月の法人設立時に、かがわ産業支援財団の「起業等スタートアップ支援補助金」を活用し、11月から本格的に訪問サービスを開始。医師の問診レベルの詳細なカウンセリングで一人一人の課題を見極め、その人に合わせたトレーニングメニューを提案する。川口さんと夫が医師の立場から相談役としてバックアップし、実際の指導に当たるのは理学療法士の資格を持つスタッフだ。リハビリから美容まで幅広いニーズに応え、自宅での施術に抵抗がある場合はレンタルスペースでも実施する。現在の主な顧客は50～70代の「体に痛みがある」「歩くのがつらい」層で、平均1カ月程度で「身体の改善を実感できた」「生活がしやすくなった」と好評だという。

個人向けサービスでの実績と、企業の健康経営を重視する厚生労働省の方針を踏まえ、職場視察にて健康課題を抽出し、けがや職業病の予防・改善方法の研修会などを行うサービス、定期的な訪問トレーニングサービスなどの法人プランも検討中。川口さんは「私たちが目指す『体の機能を保つケア』は、健康に長く働ける社会の実現にもつながります。医師の知見に基づくトレーニングで、無理なく健康を維持してほしい」と呼び掛けている。

メディカルフィットネスPONO
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