日台パートナーシップ強化セミナー

ジェトロ香川

News

2024.08.15

ワークキャピタル代表・菊岡翔太氏が講演

台湾積体電路製造(TSMC)の日本進出に代表されるように、日本と台湾の経済関係が活発化する中、香川県は関係機関と連携し、台湾の政府機関や経済団体に働きかけ、ビジネスマッチングの機会を設けるなどして四国企業の海外展開を支援している。7月29日には、日本台湾交流協会やジェトロ香川などと共に、海外ビジネス人材育成講座「日台パートナーシップ強化セミナー」を高松商工会議所で開催した。

セミナーには、食品や機械などの製造業者、サービス業者などから39人が参加。台湾市場で販路を開拓する際に押さえておくべきポイントなどを学んだ。

東京と台北に拠点を持つコンサルティング会社「ワークキャピタル」代表の菊岡翔太氏は、「日用品、食品等の台湾市場について」をテーマに講演。菊岡氏は、米国に留学経験があり、ソニーグローバルソリューションズや旅行業界を経て同社を設立。日本企業の台湾進出、また台湾企業の日本進出をメインに、計画立案から営業、マーケティングまで実行支援している。台湾へ静岡県産の有機抹茶の輸出も行っている。

講演では、まず台湾市場の概要を解説し、「東南アジアでは、華僑が経済に大きな影響力を持っている。その華僑に対して言語の障害のない台湾人は、東南アジアでの人的ネットワークの構築に有利であり、すでに広くビジネスを展開している。台湾でビジネスを始めれば、その先のアジア6億人市場へリーチできる」と語った。

台湾人の消費者の動向については、ヘルシーなものに対する意識が高いことや、ベジタリアンが国民の15㌫を占めること、ブームが起こりやすいが飽きやすいことなどを紹介。グループ購入やライブコマース、ECサイトの商品受け取り用店舗など、特有の購買スタイルも挙げて、「初めてであれば、間接貿易がおすすめ。まずは少量で輸出ルートを構築し、展示会などで営業をして広げていく。台湾人は、ポジティブな性格の人が多く、気持ちよいコミュニケーションがとれるので、楽しみながら仕事することも大事」とアドバイスした。

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ