今期の水準、全産業で前期より2.6ポイント増~第176回中小企業景況調査(2024年4-6月期)四国地域~

独立行政法人 中小企業基盤整備機構

Research

2024.08.15

業況判断DI(今期の水準)

四国地域の中小企業の業況判断DI(今期の水準)は、全産業で前期(2024年1-3月期)より2.6ポイント増の▲23.4と2期ぶりに上昇した。産業別にみると、小売業、卸売業、サービス業で上昇し、製造業、建設業で低下した。《図1》

原材料・商品仕入単価DI

原材料・商品仕入単価DIは、全産業で前期より4.5ポイント増の66.7と3期ぶりに上昇した。産業別にみると、5産業すべてで上昇した。また、売上単価・客単価DIは、全産業で前期より1.5ポイント増の10.5と3期ぶりに上昇した。産業別にみると、小売業、卸売業で上昇し、製造業、サービス業で低下した。《図2》

最後に、四国地域の中小企業の声をいくつかみてみましょう。

「原材料の仕入れ単価上昇に伴い、人件費等の経費を削減せざるを得ない状況。原材料の仕入れ単価上昇に伴い、販売価格にも多少の価格転嫁しているが、それにより取引先からの買い控えも発生している」(製造業)
「賃上げによる人件費のほか、原材料価格、光熱費やガソリン代、外注費など幅広く上昇しており、価格転嫁しているものの、利益を圧迫している」(建設業)
「電気、光熱費が大きくなり、また気候が暑くなり需要の停滞があり悪化と回答した。また材料、資材の高騰もくり返し、実施されて売価に反映できていない。人件費も上げてあげたいけれどそこまで追いついていない」(サービス業)

【「中小企業景況調査」の概要】

●調査結果発表時期:年4回/四半期ごと(6月/9月/12月/3月)
●調査対象企業 :全国の中小企業 約19,000社
 ※<今期の調査>
 調査対象企業数  18,840社
 有効回答企業数  17,959社(うち四国 1,250社)
●調査データ :DI(ディフュージョン・インデックス)等で数値を発表。
  (例)前年同期比または前期比で、 「好転」と回答した企業比率から 「悪化」と回答した企業比率を引いた数値。
●URL https://www.smrj.go.jp/research_case/research/survey/index.html

独立行政法人中小企業基盤整備機構 四国本部 企画調整課長 十日谷 淳

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