“巳年”設立の法人 7,443社~2025年四国地区“巳年”設立の法人調査~

東京商工リサーチ

Research

2025.02.06

巳年設立最古の法人は設立108年

2025年の干支は“巳(み)”。四国で巳年に設立された法人は7443社だった。巳年設立の法人のうち、最も古い設立年月は1917年4月で、(資)得月楼(高知県高知市)だった。県別の最多は愛媛県の2540社(34.1%)で、最少は高知県の1212社(16.3%)だった。設立年は、1989年が1833社(24.6%)で最も多く、月別では年度始めの4月が1010社(13.6%)で最多だった。

2025年は645年の「大化の改新」から1380年。115回目を迎える巳年は苦難を乗り越え、新たな成長に繋がる1年になるか注目される。

巳年設立の上場企業は302社(全国)

巳年設立の上場企業は302社で、上場4054社では酉年の284社に次ぎ、2番目に少ない。

市場別では、最多が東証スタンダードの123社(構成比40.7%)。次いで、東証プライム108社(同35.7%)、東証グロース57社(同18.8%)など。

最古は、1881年の太平洋セメント(東京)。次いで、1893年は神栄(兵庫)、東京製綱(東京)、東海汽船(同)、オーベクス(同)の4社。

ちなみに四国地区の巳年設立の上場企業は2社(共にスタンダード)。

設立最多は1989年

設立年の最多は、1989年の1833社(構成比24.6%)。次いで、2013年の1792社(同24.1%)だった。

業歴100年以上となる1917年以前に設立された法人は5社で、構成比はわずか0.06%だった。
2025年は「乙巳(きのとみ)」で、これまでの努力や準備が実を結び始める時期といわれる。20年に広がったコロナ禍でも企業は、劇的な業績悪化にも耐え、その後の円安による物価高も乗り越え、新たな巳年を迎える。

巳年に設立された法人は、上場企業にも中小企業にも有力な企業が控えている。脱皮を繰り返す蛇のように大胆なチャレンジ精神で、すそ野を広げて景気を引っ張ることが期待される。

※本調査は、東京商工リサーチの企業データベース(2024年10月26日時点)から、個人企業、倒産や休廃業・解散した企業などを除いた約370万社を対象に、巳年に設立された法人を抽出し、分析した。
※設立年月は、商業登記簿に基づく。

東京商工リサーチ四国地区本部長兼高松支社長 波田 博

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