新体制で思いも新たに…
最高峰リーグへの飽くなき挑戦

百十四銀行バドミントン部 監督 小泉 秀登さん/コーチ 中西 洋介さん

Interview

2025.09.04

百十四銀行は、地域貢献活動の一環で実業団スポーツを推進している。卓球部とともに1963年創部、四国で唯一の実業団チームとして活動しているのがバドミントン部だ。今年4月、日本代表チームでコーチを務めていた中西洋介さんがアドバイザーコーチに就任した。新体制の下、国内最高峰の団体リーグ「S/Jリーグ」の1部昇格に向けて研さんを重ねており、9月5日から開催の「全日本社会人バドミントン選手権大会」でも上位進出を目指す。

現部員は四国のみならず、東京から宮崎まで全国から集まった8人。いずれもアスリートとしての練習に打ち込むかたわら、行員として銀行業務にも当たる。以前はフルタイム勤務後に練習時間を設けるスタイルだったが、2年前から午前中は銀行業務・午後は練習という両立しやすい勤務体系になった。月1回程度、トップリーグ所属チームや大学の強豪チームとの遠征試合も行っている。「練習に充てる時間が増えて体力も向上し、勝ち越せる試合が着実に増えてきました。けがも少なくなっています」と、小泉秀登監督。

S/Jリーグの構成は1部12チーム・2部8チーム。同部の成績は2部の半ばに留まり、まだ1部を経験したことがない。1部リーグでの豊富なプレー経験を持つ小泉監督は「2部の各チームの実力差はほぼ互角で、日々の練習と、接戦でも最後まで勝ち切ろうとする一人一人の精神力が勝利の鍵を握ります。部員たちに1部の景色を見せたい」と語る。

そんな小泉監督の思いと、「香川のバドミントン界に貢献したい」という中西さんの思いが一致して、4月からの新体制が実現した。中西さんは高松市出身で、小学生の頃から全国の舞台で数々の優勝経験を重ね、全日本総合選手権、世界学生バドミントン選手権やアジアバドミントン選手権などでトップクラスの成績を残した日本代表経験者。現役引退後は日本代表コーチとして桃田賢斗選手をはじめとするトッププレイヤーの指導に当たっていたが、今年3月で退き、次の挑戦を考えていたところだった。

アドバイザーコーチとして重視するのは、一人一人の個性を尊重しつつ、選手の立場に立って対話を重ねること。成績向上はもちろん、自分たちが納得できるプレーを楽しむ方針だ。「いい選手を育てて、地方のチームでも存在感を発揮できると示したい」と意気込む。

全日本社会人バドミントン選手権大会が香川県で開催されるのは、実に33年ぶり。日本トップクラスの選手ら約1150人が集まる国内最大級の大会であるだけでなく、今大会はバドミントン界初の冠スポンサーを同行が務めることもあって、試合に臨む部員の意欲もひときわ高い。主将の山部日菜子さんは「元気がよくて、波に乗ると強さを発揮できるチーム。コーチの指導を受けて意識が向上し、以前よりレベルアップしている実感もある」と、手応え十分。小泉監督も「銀行業務中とは違う部員たちのアスリートとしての活躍を、試合を通じて伝えたい」と語る。

「球界最速」とも言われる競技、バドミントン。中西さんは「体力、メンタル、技術、反応力や持久力、さまざまな要素が複雑に影響し、心拍数が激しく上がりながらもごく繊細な技を駆使するところに面白さがあるスポーツです。自分でプレーを楽しむ人は多いと思いますが、トップレベルの試合を観る面白さも、この機会にぜひ味わってみてください」と語っている。

百十四銀行公式サイト バドミントン部紹介ページ

戸塚 愛野

株式会社百十四銀行

住所
香川県高松市亀井町5番地の1
代表電話番号
087-831-0114
設立
1878年11月1日
社員数
1963人(2024年3月31日現在)
事業内容
銀行業
総資産
5兆8,058億円
総預金
4兆7,652億円(譲渡性預金を含む)
貸出金
3兆4,331億円
資本金
373億円
店舗数
133店舗(本支店100、出張所22 他)
店舗外ATMコーナー140カ所
地図
URL
https://www.114bank.co.jp/
確認日
2024.08.15

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