牛を育てる農家にとって、分娩の時、事故で親牛や子牛を失うと、その経済的な損害は大きい。分娩の時、母子ともに死亡するリスクは高く、人間が立ち会って異常にいち早く気づくことが重要だといわれている。しかし、出産予定日は多少ずれる場合もあり、その間ずっと見守るのは農家への負担が大きい。「高齢化が進む繁殖牛農家さんを技術で支えられないか、というのが開発のきっかけでした」と今出さんはいう。
検知に使うのは牛の鳴き声。農家の協力のもと、通常時と分娩時の鳴き声のサンプルを採取して違いを分析。ある法則性を見つけ、それをデータ化して違いを聞き分けられるシステムを開発した。誤検知が少ない精度の高さが特徴だ。「今後さらにサンプル数を増やすことで、出産当日が特定できる」という。
この取り組みが評価され、かがわ産業支援財団が実施する「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2017」優秀賞を受賞。「応募用の企画書をまとめることで、どのようにビジネス展開していけばいいか見直すきっかけにもなった」という。
現在は、年度末の発売を目指して商品化を進めている。
【問い合わせ】 i-MADE
〈Mail〉 yutaimade0815@gmail.com
《かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2018募集》
同時に、すでに独創的なビジネスモデルを樹立・実践し、実績をあげている人を表彰する「かがわ発!先進的ビジネスモデル2018」の応募も受け付けている。応募期限は11月30日(金)必着。いずれも詳細はHPで確認を。
公益財団法人かがわ産業支援財団企業支援課
TEL.087-840-0391
https://www.kagawa-isf.jp/
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