顔認証システムでオートロック解錠

ハピット あなぶきハウジングサービス

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2019.02.21

(写真1)カメラ(赤丸部分)を見るだけでエントランスのドアが開く

(写真1)カメラ(赤丸部分)を見るだけでエントランスのドアが開く

あなぶきハウジングサービスは、入居者の顔を認証し、マンションのエントランスの自動ドアを開錠するシステムをNECソリューションイノベータと共同で開発した。

オートロック付きのマンションでは、入居者がエントランスに入る際、暗証番号を入力するなどして開錠する必要がある。顔認証システムなら、買い物袋を持ったり、子どもを抱っこしたりしたまま、入り口にあるカメラを見るだけで中に入れる。(写真1)

入居者はあらかじめスマートフォンのアプリから、年齢や性別、顔画像などの情報を登録しておく。マンション入り口のカメラの映像は、登録した顔データの特徴と照合され、瞬時に入居者かどうか分かる。
(写真2)エントランスやエレベーターホールで、 広告や地域の情報を見られる

(写真2)エントランスやエレベーターホールで、
広告や地域の情報を見られる

エントランスに入ってすぐのところやエレベーターホールには、顔認証システムと連動したディスプレイ装置を置く。装置に、エントランスを通った入居者に合った広告を表示。タッチパネル式でスマホのように表示を拡大することもできる。(写真2)

あなぶきはディスプレイの広告収入を得るため、システム導入にあたって、マンションの入居者や管理組合などに費用は掛からない。広告は、マンション周辺の飲食店やスーパーマーケット、病院、美容院、学習塾、クリーニング店などからの出稿を想定している。静止画だけでなく15秒までの動画も流せる。

企業の広告以外にも、マンション管理組合や自治体からのお知らせ、天気予報、警察からの不審者情報なども見られる。

このサービスを「ハピット」と名付け、昨年10月から設置を始めた。現在、あなぶきが管理する高松市内のマンション50棟に設置。今年6月までに100棟を目指す。

同社イノベーション戦略本部の土居正さんは「反応を見て、高松以外の主要都市エリアにも広げていきたい」と話す。家族がマンションのエントランスを通るとメールで知らせる「帰宅通知サービス」も、オプションで提供。将来的にはAIやIoTの技術をさらに充実させ、子どもや高齢者の見守り対策などにも役立てたいと考えている。


問い合わせ

あなぶきハウジングサービス
高松市紺屋町3-6
TEL:087-806-0123

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