懐かしい瀬戸内の景色の中で汗を流す

西日本高速道路(NEXCO西日本) 執行役員 四国支社長 中根 正治さん

Interview

2014.12.04

広島県出身。家族は福岡で暮らし、単身赴任生活も長くなった。「瀬戸内の風景は、やはり懐かしく感じますね。四国は4県とも観光資源が豊富で風光明媚です」。着任から、四国内の高速道路を隅々まで走り、全ての高速道路事務所を訪れた。「豊浜や津田の松原のサービスエリア辺りから見える瀬戸内海が美しく、印象的です」

責任と誇りを感じる仕事

長崎の勤務では、用地買収に携わった。高速道路完成までの道のりは長い。まず道路構造を選定し、地域の生活がどのように変わるのかを住民に説明。理解を得られれば用地の測量が始まる。測量後、図面等を作成する。

「売らない」「先祖代々の土地だから高速道路のためと言っても手放せない」。そんな言葉を聞いたことは、数えきれない。足しげく通い、やっと交渉開始にこぎつける。信用を得て、土地を提供してもらう。「無事交渉を終えたときの喜びと、道路が完成したときの喜び。二重の喜びを感じていましたね」

長く人事にも携わり、CS推進本部ではお客様の声に耳を傾けた。「高速道路は生活になくてはならないインフラです。その管理に携わる責任と誇りを持ち、お客様の満足度を高めることが使命だと考えています」

支社の役割はほかにもあるという。「地域の防災・減災に役立てれば」。高知県の南国サービスエリアは、災害発生時の警察、消防、自衛隊などの拠点となる。そのため順次、整備を進めている。

四国へ人を呼び込むことにも力を入れる。「ドライブパス」は、ETCを利用すると一定料金で3~4日間、四国内の高速道路が乗り降り自由になるキャンペーン。今年9月から11月まで実施した。今年度末には、高松道と徳島道がつながり、利便性が格段に向上する予定。「四国各地を高規格道路で結ぶ『8の字ネットワーク』の実現に向けて、これからも協力していきたい」

休日はサイクリング

大学では卓球部に所属していた。一見地味にも思えるスポーツだが、部活動の練習はかなりハードなものだった。「学生時代は毎日ジョギングしていましたね」。今は健康維持のためにも体を動かす。

東京勤務のころには高尾山によく登った。大阪にいたころ、同期に誘われて自転車に乗り始めた。臨県の兵庫までサイクリングしたことも。もちろん香川にも愛車とともにやってきた。休日は自転車で50キロ近く走ることもあるそう。体力づくりのために、普段はサンポート周辺などを1時間程度ウオーキングしている。

「四国に来たので、しまなみ海道を走破してみたいですね」。今治から尾道まで自転車道は約70キロ。鍛えた脚力で難なくゴールできそうだ。

中根 正治 | なかね まさはる

略歴
1959年2月  広島県福山市生まれ
1981年3月  北九州大学商学部 卒業
1981年4月  日本道路公団 採用
1997年7月  九州支社業務部業務第一課長
1999年2月  本社人事部調査役
2001年7月  営業部営業管理課長
2003年7月  人事部労務課長
2004年8月  人事部人事課長
2005年7月  西日本会社移行本部 人事・労務室長
2005年10月 九州支社総務企画部長
      (西日本高速道路株式会社 発足)
2007年4月  関西支社吹田管理事務所長
2009年10月 本社CS推進本部CS推進部長
2011年7月  広報部長
2014年6月  四国支社長

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