子どもたちよ 大志を抱け!

ビッグ・エス インターナショナル 社長 大坂 靖彦さん

Interview

2018.02.15

「大坂塾」で講義する大坂さん(左)

「大坂塾」で講義する大坂さん(左)

大坂塾で様々な経営者と接する中では子育ての悩みを持ち掛けられることも多く、大坂さん自身も日頃からもやもやした感情を抱えていた。「中学校や高校で講演した際、『海外へ行きたいか?』『リーダーになりたいか?』と尋ねても、ほとんどの生徒が手を挙げず、周りの様子をうかがっているんです」
「何かが違う」と感じていた。「自分の意志を表に出さない・・・そもそも志を持っていないんじゃないか」。居ても立ってもいられなくなり、作成したのがドリームシッププログラムだった。

プログラムの対象は小学4年生から中学生までで、参加費は1000円。「自分を知る」「夢を見つける」「実現への計画を立てる」の3つのステップから成る。「大切なのが『内観』、自分の内面を見つめることです。生まれてきた時の様子、初めてできた友達の名前、夢中になったことなど、家庭で親と一緒に過去の自分を振り返ります」

自己分析した後は、参加者が一堂に会し、4時間掛けてワークショップを行う。将来の夢を掲げ、実現させるための計画を親子で練り、決意表明する。「例えば宇宙飛行士を目指すなら何が必要か。これまでより1時間早く起きて英会話を勉強しようなど、日常の行動の改革がそこから始まります」

さらにワークショップでは具体的な職業も紹介する。「ラッピングデザイナー、隕石ハンター、捕鯨調査員・・・・・・世界には約3万種類の職業があるとされるが、知っている職業はごくわずか。様々な仕事を知ることで子どもたちの可能性がグッと広がります」。欧米では、クライアントから要望を受け、珍しい植物などを求めて世界中を駆け巡る「プラントハンター」が活躍しているという。「もし私が30年前にこの仕事を知っていれば、プラントハンターになっていたかもしれない」。大坂さんは笑顔で話す。

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篠原 正樹

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