弓道で身に付けたゆったり構える心

住宅金融支援機構 四国支店長 有田 信也さん

Interview

2013.09.05

約30年前の夏休み、会社の同期とともに四国を旅したことが印象深い。「旅行したのは、栗林公園隣に動物園があったころです。今回の高松への赴任前、支店勤務を経験した同僚から、いろいろ話を聞きました。一度香川で暮らすと、皆さん愛着が湧くみたいですね」

引き継ぎで高松を訪れた際、道を訪ねるとその親切さにも驚いた。「ゆっくりと時間が流れているように感じます。春、ウグイスの声で目が覚めるのも風情がありました」

何でもこなすスポーツマン

中学はバレーボール、高校はバスケットボール、大学は弓道と、こなしてきたスポーツマン。中でも熱心に取り組んだのは弓道だ。4年間練習に明け暮れ、四段を取得。九州代表の4人に選ばれ全国大会に出場したことも。

的までの距離は28メートル。「絶対当てよう」と思えば思うほど、命中しないという。「1回につき矢は4本。その勝負感が好きですね。急がず、じっくり構えることが重要です」。今は道場に通う時間をつくることは難しいが、定年を迎えたら、また始めたいと考えている。

社会人になってからは、マラソンに挑戦。いぶすき菜の花マラソン、東京マラソン、つくばマラソンなどの大会に参加した。「練習を再開して、しまなみ海道のマラソン大会や香川丸亀国際ハーフマラソンなど、四国ならではの大会に出てみたい」

最近では、休日にクロスバイクでサイクリングを楽しむ。現在、四国霊場八十八カ所巡りの最中だ。「国分寺から白峯寺、根香寺と、五色台の山を自転車で走りました。八栗寺の坂道も気持ち良かったですね」

東京、福岡などの本・支店勤務で単身赴任が10年ほど続き、熊本の自宅に帰るのは年に数回。家族ともなかなか会えないため、妻と毎朝電話をするのが日課になっている。「お互いの安否確認ですよ」と笑うものの、離れて初めて妻のありがたさを感じることも多いのだとか。「妻との出会いも実は弓道がきっかけです」

慌てず、どっしりと

弓道で鍛えた精神力は、仕事にも生かされている。慌てるような事態のときこそ、どっしりと構える。「職場の先輩からも、そういう姿勢を学びました。弓道と通じるところがありますね」

四国各県では、顧客の堅実さを感じる場面が多いという。「金融機関の住宅ローン商品についてよく研究されているお客様が多いですね。お客様に最も適した住宅ローンのご案内をしていきたい。四国支店の社員は20人ほどで、他の支店と比べて少ないんです。『少人数でこれだけのことができるんだ』という、成果を挙げたいですね」

有田 信也 | ありた しんや

略歴
1961年5月8日 大分市生まれ
1984年3月 熊本大学法学部法律学科 卒業
1984年4月 住宅金融公庫 採用
1999年4月 南九州支店 個人融資第一課長
2003年4月 南九州支店 総務課長
2004年4月 人事部 給与課長
2006年4月 人事部 参事役(人事企画担当)
2007年4月 独立行政法人住宅金融支援機構
       財務企画部 ALM管理・資金企画グループ長
2009年4月 九州支店 営業推進部門長
2011年7月 総務人事部 事務・委託管理室長
2013年4月 四国支店長

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