念願かない海外勤務を経験

全日本空輸/ANAセールス 高松支店長 大和田 哲也さん

Interview

2013.07.04

就職活動をしていたのは、ちょうど、ANAの国際定期便就航を翌年に控えていたころだった。「海外で仕事がしたい」との思いで入社。念願かなって、3年間のベトナム勤務を経験。その後、羽田空港での勤務を経て、今年4月、高松支店長に着任した。

「『日本一小さい県』を感じさせない活気がありながら、自然と調和した雰囲気がいいですね。四国のいいところをもっとたくさん見て、どんどんPRしていきたい」

ベトナムで新しい発見

ベトナム・ホーチミンの支店でマネージャーとして勤務。高松同様、ベトナムへも単身赴任だった。まず驚いたのは、道を埋め尽くすバイクの数だった。「時間の感覚の違いは、なかなか慣れませんでしたね。ベトナム人の大らかさに対して、日本人の気忙しさを感じました。『そういう暮らし方もあるのか』と、新しい発見でした」。隣国カンボジアの世界遺産アンコールワットも印象深い。

兄の影響を受けて

東京の自宅では、妻と大学1年の息子、高校1年の娘が暮らす。子どもが小学生のころは、休みとなると一緒にサッカーに出掛けた。「息子が小学2年でサッカーを始めたとき、同じチームでコーチをするようになりました。6年間続けましたね」。サッカーの経験はなかったが、試合の審判ができるように、ライセンスも取得。息子の影響か、娘もサッカーを始めた。「兄に負けじと頑張る姿がけなげでした」

自身も、子どものころ兄の影響を受けたため、気持ちがよく分かった。2人の兄の姿を見て、高校生になったときギターを始めた。バンドを組み、演奏したのはジャズやロックなどを融合させた「フュージョン」。ボーカルを入れずに、ただただ演奏に没頭した。「時代が変わっても、20~30年前の曲を聴くと、やはり落ち着きます。ライブハウスにも行ってみたい」

安全に、そして快適に

3月まで羽田空港でCS推進部に所属。寄せられるさまざまな意見や要望を、商品に反映できるよう取り組んでいた。1月にボーイング787型機が高松空港に緊急着陸した際には、殺到する問い合わせに対応。「多くの方にご迷惑とご心配をお掛けしました。ありとあらゆる状況を想定して改修、そして確認フライトを重ねました。今後も安全の確保に努めます。快適に過ごせる航空機なので、多くの方に利用していただきたいですね」。787型機は、6月1日から定期便での運航を再開した。

今年は、高松空港に沖縄便が就航して20周年。9月末まで沖縄便利用者には、香南パーキング無料キャンペーンを実施中だ。「ANAを選んでよかったと思ってもらえたら。空港や機内など全てのシーンにおいて、質の高いサービスを提供したい」。LCCの台頭などで、航空会社の競争は激化。ものの「良さ」は、既存の価値観では計れなくなったと感じている。ANAグループ全体で「ANAブランドの再構築を目指しています」

大和田 哲也 | おおわだ てつや

略歴
1963年10月19日 東京都渋谷区生まれ
1986年3月 学習院大学経済学部 卒業
1986年4月 全日本空輸株式会社 入社
2000年4月 札幌支店販売部販売課 セールスマネージャー
2001年7月 東京支店法人販売部 グループ長
2005年4月 国内線ドットコム株式会社 出向
2008年4月 全日本空輸株式会社ホーチミン支店
      総務営業マネージャー
2011年4月 CS推進室CS推進部 副部長
2013年4月 高松支店長
      ANAセールス株式会社 高松支店長(兼務)

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