ラグビーで鍛えた身体 四国3県巡回を支える

住友不動産 四国事業所長 野口 隆さん

Interview

2013.03.21

仙台二高、日大理工学部でラグビーに親しんだ。社会人になってからも同好会に所属、ラグビーから離れたことはなかった。高校からポジションはずっとウイング。子供のころから脚が速かった。

忘れられぬ初陣

高校1年の秋、新人戦。自慢の脚を生かしてゴールラインまで走り抜き、トライした。成功。チームは決勝まで勝ち進んだ。決勝で敗れた相手は、石巻工だった。「花園にはつながりませんでしたが、今でも高校ラグビー新人戦のことは鮮明に覚えています」

大学では学部のラグビー部に入部し、練習に明け暮れる日々を続けた。卒業後は青木建設(現・青木あすなろ建設)に入社した。つくば市にある研究所で建築構造の研究開発をする生活だった。筑波大学のあるつくば市は、ラグビーの盛んな土地。社会人が集まり、好きなラグビーにいそしむ同好会「ツクバリアンズ」に入会した。

長男の活哉(かつや)さん(24)が幼稚園のとき、「ツクバリアンズ」のジュニアに入れ、コーチをした。「ツクバリアンズ・ジュニア」は幼稚園児、小1と小2、小3と小4、小5と小6、中学生にクラス分けされており、自分の子供がいるクラスのコーチは出来ないことになっていた。それでも休みの日は、パスやキックを活哉さんに教えた。

「高校生になってラグビー部に入るかと思っていたら、テニス部に入りました」と苦笑する。それでも父と息子の絆は、しっかり出来た。四国に赴任してしばらくして、今は独立した活哉さんが訪ねてきた。いっしょに道後温泉に入って、酒を酌み交わした。

体力要る「巡回所長」

42歳のとき、住友不動産に"トラバーユ"した。

住友不動産は昨年10月1日付で、香川、愛媛、高知事業所を統合し、四国事業所とした。統合後の〝初代〟所長。翼下に高松、香川西、松山、新居浜、高知の5営業所を抱える。松山市内に住んで、土曜~月曜は松山、火曜と水曜は高松、木曜は高知、金曜は新居浜と順番に回る〝巡回事業所長〟を1週間ごとに繰り返す。並みの体力では務まらない。

千葉県下の事業所長をしているときは、近くの事業所とテニス、ボウリング、卓球の対抗戦をしていた。四国でも、何かスポーツを始めたいと考える根っからのスポーツマンだ。

野口 隆 | のぐち たかし

略歴
1958年10月21日 富山市生まれ
1982年3月 日本大学理工学部 卒業
1982年4月 株式会社青木建設
      (現・青木あすなろ建設)入社
2001年10月 住友不動産株式会社 入社
2008年4月 住宅再生事業本部栃木事業所 事業所長
2010年4月 住宅再生事業本部千葉東事業所 事業所長
2012年10月 住宅再生事業本部四国事業所 事業所長

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