ボートで培った「目標に向かって、前にまっすぐに進む」
精神が、人生を支えてきた

竹中工務店 四国支社長 岡田 因善さん

Interview

2009.05.21

「振り返ると、学生時代に熱中したボート部での経験が、人生に大きな影響を与えたと思いますね」と語るのは、竹中工務店四国支店長の岡田因善さん。

ボート漬けの大学時代、得たものは

大学時代、年間200日の合宿生活を3年間続け、2年の春から4年の夏まで、対抗エイトのメンバーとして活躍した。公立大学で、人材でも環境でも恵まれていない弱小チームだったというが「大学3年時の朝日レガッタで、北海道大、慶応大に次いで全国3位になった。関西の強豪・同志社大を抑えて。一生懸命やればできる。これは大きな自信になりましたね」。竹中工務店に入社後もボート部との縁は切らなかった。「恩返しでコーチ、監督、OB会会長を歴任したのち、2003年の創部40年を機に、会長職を後輩にゆずりました」。今は一OBとして応援している。

岡田さんのモットーになっている言葉がある。「あと一歩前に進もう」。岡田さんの前任のコーチの言葉だ。学生時代はボートを漕ぐばかりだった岡田さんだが、コーチになったときにコックス(舵取り)を経験し、エイトをまっすぐに進ませることの難しさを知ったのだという。「そのとき悟ったのは、ゴールを見てエイトを進めると、エイトはまっすぐに進むということ。目標を持って進むことの大切さを知りましたね」
就職後、仕事上でゴールが見えないときは、そのときの言葉を思い出し自分なりにゴールを設定した。間違いがあればそのゴールを諦め、次のゴールを見つけることも。「今の私があるのは、先輩たちのアドバイスのおかげと感謝しています」

大切なことは、目標を定めること

入社後、岡田さんは現場一筋に働いてきた。現場全体でその時々に目標を定め、個々のモチベーションを高めることを課してきたという。そして今、初めての内勤。今の目標は?「今までの現場でも、職場全体で自分の仕事を文字や写真、映像データで残すことを実践してきましたが、今は自分のやってきたこと、自分の感じたこと、先輩諸氏に教えてもらったことなどを、残したいと思っていますね」。

これまでの経験をDVDなどに残し伝えることで、更に世の中に貢献したいと考える岡田さん。因善という自身の名前が持つ意味の「正しい行いをすれば結果は自然とついてくる」を、どの場でも実践しているかのようだ。

岡田 因善 | おかだ もとよし

略歴
1951年 2月9日 大阪府生まれ
1974年 3月 大阪府立大学工学部卒業
1974年 4月 竹中工務店大阪本店入社
1992年 4月 和歌山作業所 作業所工事課長
1999年 4月 奈良作業所 作業所長
2006年 4月 大阪作業所 作業所長
2008年 3月 四国支社長
写真
岡田 因善 | おかだ もとよし

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