
テント背負ってどこまでも
前任地の長野では、善光寺周辺やツーリングのメッカと言われる信州ビーナスラインを訪れた。しかし、これまで四国にだけは足を踏み入れたことがなかった。そこで着任早々、四国を回ることにした。「香川は慎重派だけれど、中に入ると温かい。愛媛は社交的でスマート、高知はフレンドリー。徳島は熱い人が多いというのが、四国の人の印象です」
登山も好きで、前任地では北アルプスをよく訪れた。登山でもテントを背負って山へ入っていく。入山から下山まで人には会わなかったが、鹿にテントを取り囲まれるという経験をした。石鎚山、剣山、竜王山、三嶺など四国の標高の高い山々も制覇。「日本中行き尽くしました。パラグライダーに挑戦して、空からの景色を見てみたいですね」。冒険心はまだまだ尽きない。

そのうちではなく、今
全国に63支店あり、名古屋、岐阜、信州と勤務してきた。「ジャッジを求められる立場になりました。即断即決、即行動を心掛けています」。28歳から手帳に挟んで大切にしている言葉がある。営業担当で悩んでいる時に出合ったものだ。
"そのうちお金がたまったら そのうち家でも建てたら そのうち子供から手が放れたら そのうち仕事が落ちついたら そのうち時間のゆとりができたら―"。「相田みつをさんの詩でした。そのうちそのうちと思っていると、何も出来ないまま人生が終わってしまうんだと気付かされました」
家族に胸を張れる仕事か、子どもが自慢出来る親であるか。いつも自分に言い聞かせる。「働かされるという感覚ではストレスになってしまいます。支店長として、スタッフが自分から進んで頑張れる環境づくりをしたい」
近年は耐震性、気密性、太陽光発電など家そのものの機能が重視されるようになってきた。「土地の広さや価格から考えて、香川は住宅を建てるのに良いエリア。住友林業は個性的で品のある家が特長です。木造注文住宅なら住友と言われるようにしたいですね」
小木曽 成作 | こぎそ せいさく
- 略歴
- 1965年11月 岐阜県瑞浪市生まれ
1989年3月 東京電機大学理工学部 卒業
1989年4月 住友林業株式会社 入社
名古屋支店配属
2006年10月 岐阜支店 多治見営業所 所長
2009年10月 信州支店 支店長
2013年4月 高松支店 支店長
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