かつてのサッカー少年 フルマラソンに初挑戦

三井住友信託銀行 高松支店長 仲西 恭一さん

Interview

2012.11.01

今月25日に山梨県富士吉田市で開かれる富士山マラソンに出場する。ハーフマラソンとか30キロマラソンの経験はあるが、42.195キロ走るのは初めてだ。目標タイムは3時間30分台での完走だ。1キロ5分台のペースを守り「目標をクリアしたい」と目を輝かせる。

大学までずっとFW

マラソンを始めたのは、07年に中央三井信託銀行(当時)大阪支店に転勤になり、会社のサッカーチームから離れたのがきっかけ。小学5年生のとき、サッカークラブに入り、中学、高校と進学してもサッカーはやめなかった。大阪の大学でもサッカー部に所属した。サッカーサークルではなく、れっきとした体育会のサッカー部だから本格派だ。

小学生のときからポジションは一貫してフォワード。社会人になってからはディフェンダーをつとめた。「性格的には、後ろからゲームの流れの全体を見ながらプレーしてゆくディフェンダーのほうが向いているように思うのですが、学生時代はフォワードばかりでした」と振り返る。

サッカーでは、悔いが一生残る思い出がある。膳所(ぜぜ)高校3年生の夏、インターハイの県予選で敗れて、大学受験のため、引退したことだ。その年、膳所高校は毎年1月に開かれる全国高校サッカー選手権大会(冬の国立)に出場を果たした。大学浪人を覚悟して部活を引退しないで居残った同級生は4人いた。2年生とともに出た。「1回戦で負けましたが、部に居残っていたら……」と、いまだに思うときがある。

「悔い」と「誇り」は・・・・・・

それでも、いつも「全国大会に行った、あのチームにいたんだ」と思い直すことにしている。「一生忘れられない『悔い』と『誇り』なのです」

サッカーから離れたとはいえ、40歳以上で楽しみながら芝生のうえを時々走り回るのはやめていない。先月末の週末に静岡県・御殿場であった御殿場オーバー40フレンドリー大会に会社の仲間らと出場した。

次は、富士山マラソンだ。このところ土日と祝日つまり会社が休みの日は、高松市宮脇町のマンション~高松港の赤灯台~石清尾(いわせお)八幡宮の約10キロのランニングコースでトレーニングする。最後の八幡宮で手を合わせて「家族の健康と初マラソンでの目標タイム達成を祈ります」

会社は、今春、合併したばかり。合併前に中央三井信託銀行が高松に、住友信託銀行が松山にそれぞれ支店を持っていたので、三井住友信託銀行としては、四国に2支店を擁することになった。合併直前に高松に赴任し、合併後の初代支店長だから、多忙を極める日常のオアシスがマラソンとサッカーである。

仲西 恭一 | なかにし きょういち

略歴
1965年4月13日 滋賀県生まれ
1988年4月 三井信託銀行株式会社 入社
2010年4月 中央三井信託銀行株式会社
      多摩桜ヶ丘支店 支店長
      兼多摩センター出張所 所長
2011年11月 高松支店 支店長
2012年4月 三井住友信託銀行株式会社
      高松支店 支店長

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