“区切り”を感じながら興味を持って、動く!

東京海上日動火災保険 高松支店長 広瀬 伸一さん

Interview

2011.06.16

東京海上日動火災保険・高松支店長の広瀬伸一さん。初めての四国、初めての香川に赴任して、2年8カ月余りが過ぎた。「自然が近いし、街もコンパクト。とても住みやすいところですね」。生まれは岐阜県の城下町・郡上八幡。今の住まいは高松市昭和町。「通勤途中の町並みが故郷とよく似ているんです。ほっとするんですよ」

故郷に似た町

すっかり香川が気に入った様子の広瀬さん。週末は精力的に「動く」ことにしている。うどん店巡りはすでに160軒以上。去年開催された瀬戸内国際芸術祭も全ての会場を訪ねた。職場の仲間と一緒に周った四国八十八ヶ所も1年がかりで結願した。

「札所もうどん屋さんも芸術祭の会場も、目的地を〝探しあてて行く〟という共通した楽しさがありますよね。そのロケーションに驚かされることも多くて、『どうしてこんなところにあるの?どうやってこんなところに作ったの?』と感心してばかりです」

“ロックンロールな”青春時代

高校時代、広瀬さんが夢中になったことがある。現在のもの静かな様子からは想像がつかないが・・・それは「ロックンロール」だ。同級生と結成した5人組バンド「BLACK MARCH」。広瀬さんはベースを担当。矢沢永吉がいた「キャロル」のコピーなど、レパートリーは約30曲。ロックンロール最大のヒット曲といわれる「ロック・アラウンド・ザ・クロック」や「ジョニー・ビー・グッド」など50'sも大好きだった。

「最初は必死になって音符にド、レ、ミとかをふっていました。楽譜はほとんど読めませんでしたから・・・ただキャロルを真似したかっただけなんでしょうね」。そう笑う広瀬さんだが、当時はバレーボール部にも所属。部活動の合間を縫ってバンドの練習もし、学園祭やライブハウスで披露していた。「リーゼントにしていた頃もありましたね」。当時使っていたベースは、今も名古屋市の自宅に大切にしまってある。そして―「ドラムをやっていたメンバーが、今度訪ねて来るんですよ。高松観光したいって」。うれしそうに、そして懐かしそうに広瀬さんは微笑む。

社会的な使命

3月に起きた東日本大震災。広瀬さんにはある特別な思いがある。「テレビを見ただけでは分からないですよ。粉じんが舞う光景を見たり、臭いをかいだり・・・現場じゃないと本当の姿は分からないと思います」

東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)入社後、地方で勤務するのは高松が2カ所目。初めての場所は神戸だった。神戸支店時代、阪神・淡路大震災を経験した。

「東日本大震災では、高松からも大勢の社内応援を送り出しました。安心した暮らしのためにも地震保険をきちんとお勧めしていかなければならない、それが私たちの社会的使命だと改めて痛感しましたね」

“区切り”を感じながら

粟島、志々島、広島・・・今興味があるのは瀬戸内の島巡り。県内の主要な温泉施設もあと少しで周り終える。どうしてそれほど精力的なんですか?「やはり、その土地で過ごす期間が限られているからですかね・・・」。広瀬さんは転勤族。ここのところ、3~4年での異動が続いている。しかしそれだけではないと、こう加える。

「常に〝区切りがある〟と思っていないといけないですよね。〝区切り〟を感じていれば、その時その時を一生懸命に、興味を持って〝動く〟ことができる。これは人生にも当てはまると思うんですよね」

広瀬 伸一 | ひろせ しんいち

略歴
1959年12月 岐阜県郡上郡八幡町生まれ
      名古屋で育つ
1982年 3月 名古屋大学経済学部 卒業
1982年 4月 東京海上火災保険株式会社 入社
     (現東京海上日動火災保険株式会社)
1997年 7月 神戸支店営業部課長
2004年 7月 経営企画部次長
2006年 7月 抜本改革推進部部長
2008年10月 高松支店長

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