
こうした中、プロパティマネージメント(PM)が注目を集めている・・・・・・
既存のマンションを高度な知識と技術で管理し、不動産価値の最大化を図るという考え方だ。
「管理は人です。そのための『人財づくり』が最も重要なのです」。穴吹ハウジングサービス専務取締役新宮章弘さんはこう話す。
あなぶきPMアカデミー
ICを活用したマンションエントランスの最新のセキュリティーシステムを紹介したエリア。
警報装置を実際に操作し、緊急時の対応やシースルーで給排水管がどのように設置されているかなどを学べる訓練エリア。さらには、ビルクリーニング技能士検定にも対応できる清掃訓練エリア。
そして、経年劣化による外壁や廊下のリフォームの過程を実物で再現したエリア。
ここには穴吹ハウジングサービスが追求するプロパティマネージメントの形が集約されている。中四国、九州地区で初のプロパティマネージメント研修施設だ。ここで高い技術力、ニーズを捉えた創造力、そして提案力を持った人材を育てる。
ワンストップでの対応
特筆すべきはオペレーターだけでなく、技術的なトラブルにも即座に対処できるように専門職の社員が同じコールセンターに待機している点だ。これによって、「担当者に連絡しますのでしばらくお待ちください」と言った「たらい回し」的な応対はなくなり、1回の電話で大方のトラブルが解決できる仕組みだ。
プロパティマネージメントと背景
不動産の資産運用=アセットマネージメントとは異なる不動産価値の最大化の為の管理。つまり、通常、築後から経年によって生じる不動産価値の低下を徹底した保守や適切なリフォームで最小限に抑え、また、入居者の生活態様や時代の変化に即した提案をタイムリーに行うことで、その時点で最大の価値・収益を生み出そうというものである。
このプロパティマネージメントが注目された背景には、全国で700万戸の住宅が空き家状態であるという事や、マンション供給が飽和状態になりつつあるという背景がある。不動産のオーナーにとってその資産価値の低下は深刻な問題であり、これを防ぐための管理会社のニーズが高まった形だ。
穴吹ハウジングサービスが現在管理を行っているマンションは分譲と賃貸を合わせて約7万戸に達している。
激しい競争を勝ち抜くために・・・・・・
そしてこれに拍車をかけたのが2001年に施行された「マンション管理に係る適正化法」だ。これによって管理会社がやらなければならない管理内容と基準が法律で定められた。つまり、法律によって各管理会社のサービスが横並びになってしまった訳だ。この為、管理会社はこれまでの内容 αのサービスを提供しなければ競争に勝ち残れなくなった。「コスト面でも本当に厳しい競争です。だからこそ今回のPMアカデミーなのです」と新宮さんは話す。
お客様の満足を超えた感動を提供する
新宮さんは、管理組合の運営や保守管理にあたるフロント社員と管理人のコミュニケーション能力が鍵だと話す。そして・・・・・・
「管理業は人なんですよ。いかにお客様の立場で、つまり二人称で考え、提案できるか。そしてプロとして、お客様の満足を超えて感動してもらえるサービスが提供できるかがこれから求められるんです」と語った。
あなぶきPMアカデミー

新宮 章弘
株式会社穴吹ハウジングサービス
- 住所
- 香川県高松市紺屋町
- 代表電話番号
- 087-822-3110
- 社員数
- 1000人
- 事業内容
- 分譲マンション管理事業、賃貸マンション管理事業、コインパーキング事業、ライフサポート事業、コールセンター事業
- 資本金
- 2000万円
- 地図
- URL
- http://www.anabuki-housing.co.jp
- 確認日
- 2010.09.16
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