ITで丸亀から世界を狙う

グッドクリエイト 代表取締役社長 山本 真大さん

Interview

2019.09.05

丸亀市のシンボル・飯野山を背景に

丸亀市のシンボル・飯野山を背景に

グッドクリエイトの代表取締役社長・山本真大さん(44)は、2021年の株式上場を目指している。「丸亀から新たな上場企業が生まれることが、地域を元気にすると考えています」

ソフトウェアを開発・販売する同社は、山本さんが00年に設立。18年3月、スマートフォン(スマホ)の位置情報に基づいてリアルタイムにイベント案内や飲食店の割引券などを配信するアプリ「@POP(アットポップ)」をリリースした。

18年には国内の個人のスマホ保有率は64.7%、インターネット利用率は79.8%に。※1 買い物や食事、観光などの情報を手に入れたいとき、スマホでインターネット検索することは当たり前になった。

@POPはユーザーがネット検索する前に、その日その場所にふさわしい情報をプッシュ通知※2で配信する。必要なのはスマホの位置情報と位置の履歴で、ユーザーの名前や性別、年齢、居住地といった個人情報は要らない。 
●発信者が絞り込んだ条件に合うアプリユーザーに、情報を届ける。 ●スマホの位置情報と位置の履歴からユーザーの行動を推定。個人情報は必要ない。

●発信者が絞り込んだ条件に合うアプリユーザーに、情報を届ける。
●スマホの位置情報と位置の履歴からユーザーの行動を推定。個人情報は必要ない。

@POPそのものもアプリとして使えるが、既存のアプリに組み込むことが可能だ。現在、東京を中心に飲食店や美容室などで利用が広がっている。「メールマガジンは登録者に同じ内容のものを一斉に送りますが、@POPはユーザーの今いる場所に合った情報を届けられます」。店舗の半径1キロ以内にいるユーザーだけにクーポンを配信するといったことができる。

店舗側のメリットは、顧客リストなどのデータベースが必要なくサーバーを利用しなくていいところ。個人情報を取得しないため、管理する手間もない。運営費用が抑えられ、規模の小さな店も導入しやすい。情報配信は、メール送信やSNS投稿との連動などで簡単にできる。

会社員として働いた後に起業した山本さん。自分に何ができるのか考えたとき「友達が多いから契約がたくさん取れる」と、通信会社の代理店となって携帯電話の販売を始めた。中四国で有数の販売店となり、そのことが「やればできる」という自信につながった。

代理店業だけでなく、自社のインフラを持ちたい、いいものを作って売りたいと考え、ソフトウェア開発に乗り出した。@POPには大きな可能性を感じている。「この仕組みはいろんなところで活用できる。今年、来年でブームにしたい。丸亀から世界を狙っています」

9月には店舗向けアプリ作成サービスをリリース予定だ。テンプレートを使って簡単にアプリが作れ、会員証や予約システム、@POPも組み込める。11月には行政向け、年末には著名人など個人向けのアプリ作成サービスも提供するという。

「近い将来、パーソナルデータバンクを設立したい」と山本さん。@POPユーザーの嗜好性をAIが分析。ユーザー自身が、個人情報を開示したい企業を選ぶ。企業がその情報で利益を得た場合、ユーザーはインセンティブを得られるという仕組みだ。「これからは、大企業ではなく個人がプラットフォーマーになる時代。誰もが自分の情報を自分で管理できる仕組みを作りたい」
※1出典:総務省「令和元年版 情報通信白書」
※2外部からスマホに通知を送信できる仕組み。ロック画面などに表示され、通知を開くとアプリが起動する。

鎌田 佳子

山本 真大|やまもと まさひろ

略歴
1975年 綾歌町生まれ
1993年 坂出商業高校 卒業
1995年 穴吹ビジネスカレッジ 卒業
会社員を経て
2000年 株式会社グッドクリエイト 設立

グッドクリエイト

住所
香川県丸亀市綾歌町岡田下346‐3
代表電話番号
0877-57-1111
事業内容
データベースやソフトウェアの開発・販売など
@POP事業部(2019年10月~)
高松市サンポート2‐1 13階C
地図
URL
https://gc-c.co.jp/
確認日
2019.09.03

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