「お客様の視点」を大切にシステム開発

三光システム 代表取締役社長 白石光一さん

Interview

2021.06.17

三光システム(高松市)は、業務システムやソフトウェアを開発している。昨年6月に白石光一さん(48)が社長に就任し、今年2月には新社屋が竣工した。

建物内はセキュリティエリアを区分けし、入退室はICカードで管理。サーバールームはガラス張りと防火対策を施し、セキュリティを強化。一人一人の執務スペースを広くとったほか、リラックスできるサロン(休憩室)も設けた。顧客と従業員のさらなる満足度向上を目指す。
サロン(休憩室)の奥がサーバールーム

サロン(休憩室)の奥がサーバールーム

同社は1984年に設立。企業年金の業務システムの提供と、電カ会社の業務システム開発が事業の柱だ。

企業年金は、国民年金や厚生年金といった公的な年金に上乗せして受けることができる年金の仕組みで、企業が社員のさらなる老後の生活保障のために任意で入る。三光システムがターゲットにしているのは、主に確定給付企業年金(基金型)で、全国の約700の企業・団体。そのうち100を超える企業・団体にシステムを提供している。

電力会社に対しては、設備管理など業務のシステム開発や教育管理用のシステム開発に携わっており、発電所内の業務支援なども行う。
新社屋は、JR予讃線の線路の西側。  車両からも見えるように「三光システム」のロゴが。

新社屋は、JR予讃線の線路の西側。

車両からも見えるように「三光システム」のロゴが。

白石さんが同社に入社したのは、妻の父で創業社長(現・会長)の竹内宏器さんに誘われたのがきっかけだ。

前職は電気系の技術職だったため、戸惑いはあったが、システム運用の支援業務に携わることで、ITシステムの知識を一から学んでいった。

その後、年金事業の営業を担当し、SEと一緒に全国の顧客を回った。競合会社との差別化を目指して、システム価格の使用料形式への転換や、首都圏の顧客向けに遠隔地である三光システムをBCP拠点とするサービスを展開。顧客要望の実現と経営基盤の安定化を図っていった。

2020年6月に社長を引き継いだ。二代目社長として、会長が37年かけて築いてきた信頼を何よりも大切にしたいという。「会長が育ててきた優秀な社員と共に、より多くのお客様に寄り添った安心・安全な信頼性の高いシステム・サービスが提供できる会社にしたいと思います」。新たに、堅牢なクラウド利用を求める年金顧客と、それを提供できる電力事業とのマッチングに向けて動いている。「年金・電力ともに社会性の高い業種でもあるので、変化に対しては柔軟かつ堅実に対応し、真の価値あるシステム・サービスを提供することで、豊かな社会の実現に貢献していきたい」

鎌田 佳子

白石 光一|しらいし こういち

略歴
1972年 愛媛県今治市生まれ
1992年 新光電装 入社
2002年 三光システム 入社
2020年 代表取締役社長 就任

株式会社三光システム

住所
香川県高松市鬼無町藤井105番地1
代表電話番号
087・882・4643
設立
1984年
社員数
39名
事業内容
業務システム受託開発、ソフトウェアの開発・販売・導入・保守
資本金
2,000万円
地図
URL
https://www.sankou-sys.co.jp/
確認日
2021.08.28

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