実証実験でアート旅に特化した観光型MaaSを体験

瀬戸内洋上都市ビジョン協議会

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2020.02.26

MaaS(マース)はバス、電車、船などあらゆる交通機関を、ICTを使って一つのサービスとしてつなぐ新しい「移動」の考え方。現在のように目的地までの交通機関やサービスを別々に予約・決済する必要はなく、スマホで一括して経路検索、予約、決済ができるのが特徴だ。少子高齢化、交通空白地帯といった、地方の課題を解決する手段の一つとして注目されている。

瀬戸内洋上都市ビジョン協議会は、観光という切り口でMaaSを体験するイベントを2月17日に開催した。当日はまず、これまでの実証実験について紹介。協議会の事務局であるscheme verge(スキームヴァージ)株式会社が開発した旅行スケジュール提供アプリ「Horai」や、乗り合い海上タクシーサービス、オンライン決済の導入などについて説明した。

その後、参加者はHoraiの使い方の説明を受け、実際に小豆島へのアート旅を体験。アプリを使って旅程を検索したほか、美術館やリムジンバスでのオンライン決済の体験などを行った。参加者からは「交通機関を調べる手間が省けることで、行きたいスポットでの体験に集中できる。満足度が高まれば地域へのリピーターも増えるのではないか」という声が上がった。

協議会ではデータ収集に関する実証実験も進めている。観光客の年齢、訪問ルート、滞在時間などのデータを活用し、交通・観光事業者が提供するサービスにフィードバックしていく。「観光ニーズが多様化する中、協議会会員である交通事業者、大学、企業と連携し、それぞれが持つデータやサービスをつないで、観光客と事業者のマッチングを効率化したい」とscheme vergeの須田英太郎さんはいう。

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