藻谷浩介さん招きシンポジウム

香川大学イノベーションデザイン研究所

News

2020.02.25

日本総合研究所の主席研究員・藻谷浩介さん

日本総合研究所の主席研究員・藻谷浩介さん

2月22日、香川大学イノベーションデザイン研究所が、ホテルパールガーデン(高松市)で「持続可能な地方分散型社会の実現に向けて」をテーマにシンポジウムを開催した。

同研究所は分野横断的な大型研究を運営するための組織で、2018年10月に設置された。企業などとの研究連携を推進し、研究プロジェクトごとに、全学の研究者から最適なチームを編成する。22日は2つの研究事例を紹介した。

創造工学部と経済学部が、株式会社リコーの画像認識システムを活用して開発した「KadaPam(カダパン)」は、旅の思い出を記録する観光ガイドブック生成システム。アプリで観光情報を提供し、アプリ使用者が旅行中に撮影した写真をガイドブックの写真に置き換えることで、オリジナルガイドブックを作るというもの。
香川大学の学長・筧善行さん

香川大学の学長・筧善行さん

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、香川大学の防災や医療の知見を生かしてMaas(Mobility as a Service)に伴う保険のあり方を検討。Maasはいろいろな種類の交通手段を一括でサービスとして提供するもので、最適な移動手段をオンデマンドで検索・予約・支払いまでできるなどが考えられている。

日本総合研究所の主席研究員・藻谷浩介さんは「四国の活性化と香川大学の役割」をテーマに講演。「今、成長している産業はインバウンドなど観光業や農業、林業。(これらの産業があるため)四国の時代が来ていると言えるのでは。地域の課題を解決する手法を考えたり学べたりするのが、地方の大学の良いところ。香川大学が持つ可能性や、若者を地域に留めておく役割は大きい」と期待を寄せた。

同大学の学長・筧善行さんは「イノベーションデザイン研究所は『つながる』がキーワード。地域や企業とどんどんつながっていきたい」と話した。

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