香川の子どもたちに贈る100冊

香川県教育委員会 教育長 工代 祐司

column

2022.05.05

「テレビばっかり見てないで本を読みなさい。」私と同世代には、このように言われた経験をお持ちの方は多いのではないか。1950年代後半、テレビの急速な普及の中、読書の衰退が懸念された。しかし、読書が苦手でも、「本」や「読書」を敬う感覚は色濃く残っていた。

現在の子どもたちはどうか。ユーチューブ、ネットゲーム、SNSなどニューメディアの台頭はテレビより一段と強力である。読書時間は漸減し、1週間一度も本を開かない子どもも増えた。

子どもたちが本と出会える機会をつくりたい。県教育委員会では、「香川の子どもたちに贈る100冊」を選定した。選定に当たり、本の編集や、私設図書館の運営、本屋経営、読み聞かせなど読書に関わる活動を続けておられる方々からも御意見をいただいた。

そして、「郷土ゆかりの本」「命と生き方を考える本」「学びを応援する本」「親子で楽しむ本」の4つのカテゴリーを基本に、現代的なテーマや、漫画、映画にもつながる本も加え、緩やかで幅広いラインアップが出来上がった。
100冊リストがご覧いただけます

100冊リストがご覧いただけます

「ふと出会った1冊が、かけがえのない1冊になることがあります。さあ、本の扉を開いてみませんか?」。学校や図書館関係者、保護者や地域の皆さんと連携しながら、子どもたちが、自分だけの1冊に出会える機会を創出したいと切に願っている。

香川県教育委員会 教育長 工代 祐司

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香川県教育委員会 教育長 工代 祐司

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